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2020年9月 4日

安倍総理の会見(2020)

(報道) 
令和2年8月28日に、安倍総理が辞意を表明した。事前に記者会見をやるという報道があった時点で、発表内容はそうだろうと思っていた。既にここ2カ月くらい、あまり活動していないと報道され、体調不良が噂されていた。テレビの画面でも覇気がなかった。 

(理由)
御本人の説明によれば潰瘍性大腸炎の病状が悪化したのが理由だという。本当は大腸癌なのかも知れない。あるいは次の選挙への不安などから、身を引くべきと思っただけで、実は病状は関係ない可能性もある。

新型コロナウイルスの流行は、明らかに大きく影響したと思う。対応が難しかったので仕方ない面もあるが、トンチンカンなこともやったので、自分で自分に不満だったに違いない。経済面の落ち込みも激しく、自信も失っていただろう。どうしたらよいのか、もう分からなくなっていた可能性もある。

(功績)
安倍政権の実績は、株価が安定し、雇用の状況が良くなったことにつきると思う。好景気は米国経済が好調だったからに過ぎないだろうが、なんにせよ結果的に失業者が減るのは良いことなので、成果を認めるべきと思う。

総裁に復帰した時、好景気がやって来そうな予感はあった。あのイメージは大事だ。非正規雇用が増えて格差が広がった点や、成長戦略が現実的でなかったなど、施策の内容に問題があっても、夢は抱けた。それには感謝したい。

企業に対して、給与を増やしてくださいと真顔で要請する総理は初めてだったのでは? CEO連中は苦笑したろうが、劇場主も総理と同感だった。

(罪)
その成果が、新型コロナの流行で吹き飛んでしまった。飲食業や観光業、航空業界などは、総じて経営危機に陥ったはずだ。

ところがモリカケ問題などで、もともと安倍氏に対する信頼が失われていたので、共に乗り越えようと言いだせない状況にある。人間的に信用できないのに、共に…などと言われてもおかしい。腹が立つだけだ。信頼回復は難しい状況。

そして財政の悪化が著しい。将来にツケを残し、破綻の危険度を高めてしまった。アベノミクスも、成功したとは言えない。どうやら大騒ぎした結果、功罪相半ばする施策だったようだ。予想通りの結果だった。 

(総理という立場)
総理を7年間も続けたのは、たいへんなストレスに耐えてのことだったと思う。病気のせいでの辞任となると気の毒ではあるが、本来は気の毒では済まされない。

総理は、国民の命や財産に関わる重要な立場だ。世間では人間だから、病気だから・・という評価が主流のようだが、それは勘違いが多数派を占める事を意味するだけで、正当な評価を意味しない。

もちろん難病を持っていても、社長や議員にはなって良い。でも総理は違う。国家的難題に対処するためには、健康であることも必要。総理は、時には国民に生命や財産の提供を求める職である。

自衛官に死を命じながら、自分が職を投げ出すようなことは許されない。それが許されるなら、自衛官たちが逃亡しても文句は言えない。何でもありの世界になり、寝たきりの重病人や生死をさまよう患者が総理に就いても良いことになる。それで国が機能するはずはない。 

職の重要さに鑑みれば、あらゆる言い訳が通用しない。二回も辞職するなど、恥を知る人間ならできることではない。彼を支持する人達も、恥の概念が欠けている。心構えの点で、安倍氏は不適格だった(気の毒だが)と言わざるを得ない。それが総理という職だ。 

(新首相) 
次の首相は、まだ分からない。菅官房長官が有力だと言う。でも選挙の事を考えると、石破氏のほうが国民受けが良いので、より望ましいかも知れないと思う。話しぶりには辟易するが。

菅氏は実務に関しては、そつがないだろう。ただ、選挙の顔になれるかどうか分からない。人相やイメージの面で、党の利益に結びつくかどうか? 国民が夢を感じられる政治家だろうか? 

安倍政権の負の面がそのまま引き継がれることになるなら弊害が大きいし、非民主的な選出方法には嫌悪感を感じる。 米国からは、誰がなっても安倍氏ほどは歓迎されないと思う。したがって次の総理は無茶な要求をされ、党内からも足を引っ張られるかもしれない。

 

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