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2020年9月11日

エンド・オブ・ステイツ(2019)

Angel-has-fallen

- 主演 ジェラルド・バトラー -

合衆国大統領のボディガードを務める主人公だったが、謎の敵からドローン攻撃を受け、意識を失う。目覚めると、彼は事件の犯人にされていた・・・DVDで鑑賞。   

シリーズ3段。このシリーズは、完全にジェラルド・バトラーのためのものだと思う。彼が活躍するのを描くためのシリーズだ。その点でぶれていないのが、かえって心地よい。

他のアクション・シリーズものでは、相手役のヒーローや強力な敵を登場させて、互いにいがみ合ったりすることで、物語を面白くしようとしたものがあるが、えてして注目度が分散され、ヒーローを称賛する気持ちに悪影響が生じたものが多い。注目を主人公に集め、逆境からの脱出と勝利の道をひたすら描きたいなら、他はすべて盛り上げのための道具として扱うべきで、他のことに色気を出してはいけない、そう考えたのかも知れない。

この作品は、その徹底ぶりが良かったし、悪役も予定通り、ラスト近くの展開も予想通りの、古典的アクション映画の定石をたどる作り方だった。父親が登場して主人公を救うのも、よくあるパターンだったと思う。そんな設定のおかげで、安心して観ていられた。西部劇と流れが同じなので、どこで逆転が起こるか予期して待つ心理に作品のほうが合わせてもらえる感覚を持った。水戸黄門や大岡越前のドラマと同じだ。 

レベル的に見れば、そんな約束路線であることが気になり、退屈してしまう人もいるかも知れない。娯楽の路線通りに進めるか、意表をつく路線にするか、判断は難しい。

ドローン攻撃のシーンが素晴らしい出来栄えだった。実際にあのような兵器ができているとしたら、もはや戦場に行くのは自殺行為に近い。勇気も訓練も役に立たない。高速で飛んできて人間を察知して爆発されたら、もう避けようがない。鍋をかぶって逃げるか? たぶん、それくらいじゃ助からないだろう。

中東で使われていたというプレデターやリーパーなどの大型ドローンなら、大きなミサイルは落ちて来るが、部隊ごと全滅することは考えにくい。分散して隠れ、周囲を見張れば助かる可能性がある。でも複数の小型ドローンでは対処法がない。上空から高性能のカメラで観察し、自動的に敵を補足し、攻撃して来られるのは怖い。その兵器がこちら側にある限りは頼もしいが、敵の側にあれば悪夢だ。

カメラや画像処理の技術は進んでいるので、もう出来上がっていても不思議ではないように思う。イスラエル、中国、米国以外でも作れるだろう。近距離で戦う場合には、すでにドローンが主役なのかも知れない。どうか戦場に放り出されることがないように祈っている。 

 

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