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2020年8月 7日

Think clearly(2019)

Think-clearly

-ロルフ・ドベリ著・サンマーク出版 -

スイス人の実業家にして著作家、ドベリ氏の本。少しでもクリアに考え、賢く生きたいと思って購読。いつの日か脳みそがクリアになり、何も悩まずに仕事、家庭が順調にいき、家族も職場も皆が幸せになる日が来るように願い、劇場主は啓発本に出資を続けている。

この本は非常に素晴らしい内容だった。特別なことが書いてあるようには思えないのだが、まとめ方、語り口が優れているのだろうか、強い説得力を感じた。反論を呼びにくい文章だと思う。

このような語り口で話されたら、商談もまとまるだろうし、社内で出世もしやすいだろう。ドベリ氏の書いた文章の流れ、理屈の表現方法は、できれば参考にしたいものだと強く思った。

内容は、ドベリ氏のオリジナルな知見ではなく、心理学者の研究結果や投資家の文章などから集められたもの。ただし、まとめ方が非常に上手いので、オリジナリティさえ感じられるほどだ。表現の仕方というのは、実に大きな力を持つ。 

思い返せば、今までの劇場主の語り口は非常にまずいもので、内容も言い方も、説得を期待できるレベルではなかった。間違いの原因は、正しくありたいという意識が強すぎたからかもしれない。正しくありたいという向上心は必要だが、間違っている人に攻撃的になる必要はない。

我々はサルだった頃の時代から助け合い、協調行動をとることによって生き残ってきたのだから、仲間に流されて愚かな行為をやらかすことも伝統的なことだったはず。生き残るために仲間と協調、敵には攻撃が基本路線。仲間が間違っていて愚かに思えても、いちいち怒ってはいけない。

集団の間違いをどう修正するかは大事だが、仲間の顔色を見て考えないといけない。誰も理解できない分析を披露しても、相手は困惑するのが当然だ。そういった面には、心理学的に考えて的外れにならない適切な方法があると思う。そこの理解が足りていなかった。

「思考の飽和点」という概念についても、思い当たることはある。何かの判断を迷っている時、いろんな事を考えすぎて、それ以上思考が進まなくなることはある。データが足りない、判断材料に不安がある、未知の領域で指標がない、そんな状況では誰でもあることと思う。次のステップに進めないまま、無駄な時間と労力を使うことがないようにできると良いのだが、煮詰まったまま過ごしたことも多い。  

その他、自分の感情のコントロールについても、多くの間違いを犯してきた。腹立たしい事に対し、根に持ったり、相手を無視したりするばかりで、自分の心を腐してきた。「分かっちゃいるけど、あいつはあまりにも酷すぎる、人類の敵レベルだから・・・」などと毒づくのは建設的じゃない。愚かだった。

残念ながら、劇場主の記憶力は非常に乏しくなっている。この本を一度読んでも、内容をすぐに忘れてしまっている。定期的に、特に判断に困るようなことが起こった時に、繰り返し読むべき本なのだろう。

 

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