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2020年7月26日

ジェミニマン(2019)

Gemini-man

- Paramount -

アメリカ国防情報局に所属する主人公は、引退を決意する。しかし、彼は自分が無実の科学者を殺していたことを知る。陰謀を暴こうとする主人公に、強敵が迫ってきた・・・・DVDで鑑賞。  

この作品は前評判を聞いた記憶がない。映画館で公開されていたのだろうか? 劇場公開されないまま、ビデオ専門になってしまったかもしれない。 ジェリー・ブラッカイマーが関わった作品だから、内容はともかく、観客には受けるはずだったのだが、なぜかヒットはしなかったらしい。もしかして、さすがの彼もヤキが回ったのだろうか? 

主人公の戦いぶりには問題を感じなかった。スナイパーとしての腕の表現は見事で、最初のシーンの盛り上げ方にも問題は感じなかった。途中で襲ってきた敵とのバトルも素晴らしい出来だった。バイクでの追走劇や、銃撃戦も迫力があり、スピード感にあふれていたと思う。何がいけなかったのだろうか? 

ストーリーが早々と読めてしまった点は、問題だったかもしれない。黒幕が早く登場し過ぎていたように感じた。敵が誰なのか、徐々に分かったほうが怖さが出るはずだ。 この作品は、過去にも何度か観て来たような設定で、斬新な話ではないのだから、ストーリーの点で意外性を作り出す必要はあった。何か、もう一段の工夫が必要だったと思う。 

例えば、それは母親の話だったろうか? 代理出産を引き受けた母親には、主人公との間で何かの経緯があり、親子の関係がより複雑で、愛憎が抜き差しならない状態だったら・・・韓流メロドラマみたいになってしまうが、受ける人には受けたかもしれない。 

映像で何かの特色を出すことも考えられるが、この作品のアクション面には何も欠点がなかったと思う。もっと遺伝子操作を強化した怪物でも登場させるか? それで客受けする効果を出せるかどうか、劇場主には分からない。

友情の要素を取り入れることもできたと思う。敵の黒幕と主人公は戦友で、かつて恋人を争ったが、強い結びつきはあった・・・そんな展開もありえたと思う。とにかく、何かが足りなかった。

劇場主の年代でジェミニと聞くと、ジェミニ計画を連想する。あの計画のジェミニは、宇宙飛行士が二人で乗り込むことから、双子座を意味するジェミニが計画の名前として使われたらしい。この作品の設定は、親と子の関係が重要であって、双子とは意味あいが違って来るはずなので、タイトルも少し曖昧なものになってしまったかも知れない。他のタイトルでも良かったろう。

ジェミニをそのまま使うなら、最初から双子の工作員を敵にしたほうが良い。それなら、戦いが感情をともなうものになるのも分かりやすい。そのほか、展開の仕方としては二重三重のワナ、どんでん返しなど、何かの演出があれば、設定の古さを補うことができたかもしれない。

 

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