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2020年4月 1日

コロナウイルス(SARS-CoV-2)への対応 その3

- 4月1日 -

こんな病原体が現れるとは思っていなかった。志村けんが亡くなるとは。インパクトが大きい。

世界的に流行するなら、新型インフルエンザだろう、おそらく毒性が低くて感染力は高いだろう、そして妙な対策会議を開いているから、国の対応は全く見当違いだろう。そう思っていた。インフルエンザウイルス以外の病原体で、こんな性質のものが出るとは・・・まるでSF映画のようだ。   

令和2年3月下旬の段階で、劇場主が直接関係するCOVID19感染者は出ていない・・・と、思う。でも熊本市内でも患者が増えだしているから、実際は分からない。CRP3~5くらいの値を示す風邪症状の人が多い。コロナ感染を否定できる方法はないので、違いますようにと、神に祈りながら日常を過ごしている。 

防護用フェイスマスクをしながら診療をする病院もあると聞く。しかし、衣服や靴にもウイルスが付くから、顔だけ覆っても効果に限界はある。マスクをして、一人一人の診察ごとに手を洗い、椅子や手すり、聴診器を拭く作業で対処しているのだが、今回のウイルスの感染力から考えれば、それが妥当ではないだろうか?  

(休校の効果) 政府の依頼で、小中学校の多くが休校になった。珍しいことだ。法的な根拠はなかったらしい。親も休まざるをえない家庭が増えて、いろんな職場に影響が出たはずだが、劇場主の職場に大きな障害は発生していない。年休をとってもらうように勧めただけだ。労務士と相談の上で、不平等が発生しないように、特別な休暇は認めなかった。 

休校によって、感染が抑制される効果がどの程度あるかは分からない。今の時点で国内も大流行とは言えないが、新規感染者は増加中だから、終息傾向とは言えない。意識の面では、「学校を休まないといけないくらいなのか!」と、感染を心配させる効果があったはずで、それは感染者を減らしたかもしれない。ただ、4月以降はどうするのだろう? ずっと休ませるのか? どうするにしても、科学的、法的根拠は必要だろう。

幼稚園やパチンコ屋などは、もっと危険じゃないか、不十分な対応ではと、考えればキリがない。一気に町を封鎖するか、小中学校に留めるか、どちらが適正な方法なのか分からない。検証も難しいと思う。地域単位で比較できれば分かるのだろうが、比較できるものがない。 

(保健所の活動) 保健所からは何も指示が来なかった。対応に追われて、医療機関への通知をする余裕がないのか、間違いを怖れて独自の文章を出せなかった、あるいは厚生省から保健所あての指示がないといった事情ではないかと思うが、真相は分からない。 

細かく指示を出すべきではないのか? 患者を目の前にして、どう対処したら良いのか困惑してしまう。インフルエンザの検査をして良いのか、どの時点で病院に紹介すべきなのか、PCRの検査は積極的にすべきなのか? 防護服が手に入らないのに診察はすべきなのか、遠慮すべきか? 今でも疑問点は多い。

今回のような大きな脅威に対しては、マニュアルのようなものが必要だ。戦争と同じように考えないといけない。各医療機関が自己判断、自己責任で対応している現状は、戦場に兵士を放り出すに等しい。情けないと思う。  

(感染症学会) これまで見たことがなかった感染症学会のホームページを毎日読むようになった。JAMAやNEJMのコロナ特集ページも読まないといけないので、結構忙しい。臨床感染症学会という組織のHPも読んだが、法的な面で従うべきかは微妙。その内容に従って行動し、あとで批判される可能性はないのだろうか。でも、これらの雑誌の内容は、印象としては総じて信頼できると感じた。
一般的なニュースの情報は、センセーショナルな内容が目立ち、人を過剰に不安にさせていたように思う。

(PCR検査) PCR検査は、今回の流行に対しては対応が間に合わなかったようだ。理由はまだよく分からないのだが、事前に大量の検査をする仕組みができておらず、検査の対象者を限定せざるを得なかったらしい。多数の検査が必要になることを想定していなかったのではないだろうか? SARSの例があるのだから、準備は必要だと判断すべきだった。

ドライブスルー形式で検査した国もあるそうだが、前の人が感染者なら、防護服を介して次の人に感染させてしまう。一人ごとに服を替えると、服は無駄になるし検査する側が感染する。だから良い方法とは思えない。対象者は絞るべきだ。

血液や尿で検査しないと、安全には行えないだろう。またPCR法は感度や特異度に問題があるという。粘液ごと採取するから、DNaseが影響して上手く検出できないことも予想される。PCR法にこだわるべきではない。でも、クルーズ船の患者の分別に対応できるくらいの能力は必要だった。

(治療法) 新しい治療法が毎日のように紹介され、雑誌より早くニュースで知ったりする。重症例に対してはアビガン、オルベスコ、クラリス、メチルプレドニゾロンなどの併用が有効ではないかと想像される。まだ決定版と言える発表がない。BCG接種が有効じゃないかという報告もあった。理屈がいまひとつ分からない。

軽症例に対しての情報もない。感染者の9割以上が重症化せず、重症化した例でも9割以上が回復する、そんな方法が分かれば、恐怖感は和らぐはずだ。軽症者への対応について、検討されているのだろうか? そこの視点が抜けているかもしれない。症状なしの人を対象に、吸入薬とクラリス、アビガンを処方したらどうなるか、そこが知りたい。そっちのほうが、臨床的には重要じゃないか?  

(新規患者数) ネット情報で見ると、3月の間の国内の死者は1日数人程度のようだ。ニュースでは、総患者数をグラフで示すシーンが多かった。延べ患者数は、当然ながらどんどん増えていく。すると、病気の流行が治まる気配がないとしか感じられない。
問題は、新規の患者数の増え方だと思う。東洋経済オンラインのグラフは比較的わかりやすかったが、厚生労働省、NHKなどのものは表現方法に問題があったように思う。
新規患者数が減れば希望が持てる。増え続ければ、まだまだだと認識させることができる。情報として最も大事なものだから、そこを中心に表示しないといけなかった。 

(融資) リスクを考えて、政策金融公庫から融資を得ることにした。感染がいつごろ治まるか分からないし、もしスタッフや自分が感染したら休業になるから、売り上げはガタ落ちする。風評で患者さんも敬遠するから、経営破綻するかも知れない。
今でも風邪の患者は感染を怖がって来ないし、簡易検査ができるようになるまで、売り上げを上げそうな要因がない。経営を安定化させる必要が出て来ると考えた。
他のクリニックはどうだろうか? 慢性疾患を中心に扱う医院なら、風邪の患者数が減ってもそれほど影響はないはずだが、耳鼻科や小児科には大きな影響が出ているはずだ。噂は聞かないが、経営破綻するクリニックも出るのじゃないだろうか? 

(企業活動) 3月19日頃に、企業活動も少しずつ、注意しながら再開するようにという審議会の意見が公表された。注意と言われても、困るだろう。

一時期は自宅でのテレワークが盛んに推奨されたが、やはり面と向かわないと話が進まない取引は多いと思う。でも、本来の活動が再開されると、感染が一気に広がる。感染は遅れて判明するから、広がりつつあるのかどうか、その見極めは非常に難しいだろう。職場の中で数人が風邪症状を持つと気づいた時点で、おそらく感染者が数倍いると考えないといけない。判断も対処も、常に遅れるものだろう。

3月28-29日の週末は、外出自粛するように、熊本市や東京では要請が発表されていた。滅多にないことで、非難する意見も出ているようだが、仕方ないと思う。外出が減れば、感染が拡大する危険性は減るはず。病床がなくなるような事態は避けないといけない。  

(景気) 世界中で株価が暴落してしまった。コロナショックなどと言われている。パリなどの大都市でも封鎖に近い移動制限が始まっているくらいだから、世界中で企業活動全般が滞るのは確実なので、しばらくは仕方ない。
日本は昨年に消費税を上げて、既に景気が冷え込んでいたので、タイミングも悪かった。

刺激策がいろいろ考えられている。 国民一人あたりに十万円プレゼントとか、税金納入の一時見合わせ、企業への融資など、毎日のように新聞で紹介されている。プレゼントは、本当に真面目な意見なのかと疑う。

プレゼント形式では効果が低そうだ。感染が下火になる時点で何かやれば効果が出るはずだが、今は企業が潰れないこと、パート社員が破産しないことが大事だと思う。バラマキは止めたほうが良い。 

(終息予測) オリンピックの延期が、ほぼ決定されたようだ。既に安倍総理や都知事も容認する意見を述べた。
いっぽうで今後気温が上がれば、今より感染は減るという観測が出ている。SRASの時がそうだったらしい。でも感染力が違うから、今回もうまくいくとは限らない。
既に東南アジアに流行が出ていることから考えても、気温上昇に過剰な期待はできない。暑くなれば、密室が減る分だけ空気感染は減るはずだが、クーラーを入れたら同じじゃないか? 
南半球で流行し、変異して再流行してくる可能性もある。なだらかな流行に留まり、重傷者が生き延びれる医療体制を維持出来れば、仮に国民の数割が感染しても死者は少なく留めることができる。それを目指して、もぐらたたきのような対応をとるしかない。長期戦になるだろう。

 

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