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2020年1月 9日

2020年の正月に(2020)

2019~2020年の年末年始、劇場主は家族で近くの温泉旅館に泊まり、のんびり過ごした。ところが、正月明けてみたらびっくり。想像もしていなかったような事件が起こっていた。世の中には、良い意味でも悪い意味でも、凄いことを考える人間がいるのだと、驚き呆れた。実際の世の中のほうが、映画館より劇場めいていた。

まず、カルロス・ゴーン容疑者が、レバノンに逃亡してしまった。警備が手薄になる事を知って、米軍特殊部隊出身の専門家が段取りを組んだらしい。どうにかして関西空港に移動し、変装するか荷物に潜むかしてプライベートジェット機に乗ったらしいのだが、協力者がいないと難しい仕事だろう。

検察や裁判所はメンツを失ったと思う。逃げられるような金額で保釈してしまった判断ミス。警備や監視能力の低さ、そもそもの危機管理意識の低さ、油断、想像力の欠如など、考えの甘さが露呈してしまった。国内では過剰なほどに厳しく、強大な権力を持っているが、国際的な犯罪には弱い。海外のプロ相手には全く歯が立たないと、自ら証明してしまった。

ゴーン氏が今後どうなるのか、今の時点ではよく分からない。国際手配の対象になるのだろうか?中東や欧州方面になら、出国しても日本が逮捕するようなことはできないだろうと思う。米国に行くと、日米の協定によって逮捕されるはずだ。活動範囲は狭まる。ルノーに返り咲くとは考えにくいが、また活躍する日が来るかもしれない。あるいは、資産運用に徹するかもしれない。

ゴーン氏のような立場になったら、海外逃亡すればよいという悪い例を作ってしまった。ゴーン氏側から、日本を非難する声明が繰り返し出て来るだろう。それをどう考えてよいか、分からない。犯罪者の嘘まみれの遠吠えか、司法制度の犠牲者の真摯な訴えか、いったいどっちなんだろうか?

もうひとつ、米軍がイランの革命防衛隊の司令官を暗殺した。無人機を使って、周囲の人達もいっしょに殺したらしい。イランの司令官がバグダッドにいた理由がよく分からないが、イラクが招待していたのだろうか?

米軍とイランは、イラク国内の基地をめぐって年末にも攻撃合戦があっていたので、緊張状態にはあったが、まさか爆撃して殺すとは驚いた。革命防衛隊はイランの正規軍とは言えないのかも知れないが、公的な立場にあると思う。その司令官を殺すとなると、やはりテロ行為と言える。戦争になっても仕方ないと感じる。

おそらく、本当に戦争を願っているはずはないと思う。劇場主にとっては驚愕すべき怖ろしい攻撃だが、米国にとってはチェスの駒を動かした一手に過ぎず、おそらく最終的にはイランの原油を米国企業が管理することをイラン側が納得するまで、一般人の想像を超える攻撃が繰り返されるのではないだろうか?

もしロシアの石油企業がイラン原油を管理することになったら、どうなるだろうか?ありえない話ではないと思う。中国は良い顧客になるはずだし、3国が集まれば経済圏が大きくなるから、米軍の言うことに従わなくても良くなる。イラン側としては、ロシアと中国の間で埋没する危険性と、米軍に支配される危険性を天秤にかけ、有利な方を選ぶだけ、そんなことも考えられる。米国はイランを遠ざけ過ぎないほうが良いと思いたいが、米国首脳の考え方が分からない。

トランプ大統領の支持率に、今回の攻撃がどう影響するのかも気になる。支持が集まるなら、トランプ氏はさらに強硬な攻撃をやらかすだろう。大統領選に不利になれば、次の大統領がどんなイラン政策をとって来るのか、それによってイランとの関係がガラリと変わる可能性もある。そう思う。

日本にも大きな影響が出そうだ。中東に自衛隊を派遣する予定らしいので、革命防衛隊との戦闘が起こるかも知れない。呑気に温泉に入っているうちに、気がつけば頭上をミサイルが飛び交う状況が来るのかも知れない。

 

 

 

 

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