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2019年12月 8日

トイ・ストーリー4(2019)

Toy-story-4

- Disney,Pixar -

人気シリーズの第4弾。今回は、新しい主人の女の子が幼稚園に行くことから新しい仲間の人形?が誕生し、彼を守るためにオモチャたちが奮闘する話。実に斬新な展開だった。どうやって、こんな展開にしようと決めたのだろうか? 

おそらく製作スタッフの間では、家の中や幼稚園の中だけで物語を作るのは無理という認識があったに違いない。 今まででも飛行場のベルトコンベアーやゴミ処理場の中でスリリングなアクションをやったり、場所を広げる工夫がなされていた。狭い場所での戦いでは、飽きが来てしまう。そこで今回は遊園地を舞台に考えたようだ。当然の帰結だろう。 

そして人間の御主人様を代えるかどうかも大きな問題である。少女が大きくなって、また他の子供におもちゃ達が譲られるのなら、このシリーズを永遠につないでゆくことも可能になるが、きっと観客の飽きを誘うだろう。御主人を代えて行く手法には限界がある。そこで、ある意味ではシリーズの終了をも意識して、主人公がお気に入りのおもちゃでなくなりつつも、御主人さまのために献身的に戦うというストーリーになったようだ。

それが正解だったのかは分からない。まだシリーズをつなぐ方法はあったと思う。 新たな敵を作れば良いはずだ。 内部では、そういった意見もあったかもしれない。シリーズ第三作と四作の間は9年も経っている。検討会が開かれなかったはずはない。意見がまとまった結果が、この作品なのだろう。では第五作は作られるのだろうか? また10年くらいかかるのか? 

この9年間、シリーズをどんなふうにつないでゆくのか、劇場主は興味があった。第一作は平成8年の公開だったそうだ。持ち主の少年のお気に入りの座をめぐって、主人公とライバルが争う話は、二人が協力して危機を乗り越え、仲良くなることが結末だった。第二作は、おもちゃマニアの業者によって仲間が売り出されるのを阻止するため、おもちゃ達が協力して戦い、結果として新しい仲間を得る話。第三作は、おもちゃ達が恐怖の託児所やゴミ収集車に放り込まれ、危うく焼却処分になろうとする展開。

いずれも、何かの偶然によって危機が訪れ、仲間たちの協力や諍い、裏切りや逆転勝利などの展開がありと、共通する流れになっていた。CGの技術が、作品が新しくなるほど進み、細かな点も自然に描かれていて、その点でも非常に興味を惹いた。今作でも、特に光沢の表現が素晴らしい。おもちゃの材質が分かる。

このシリーズは、我が家の子供たちの成長とも時期が重なっている。子供たちは繰り返し、このシリーズを観ているはずだ。もしかすると、家内が長時間の昼寝をしている間、時間を持て余して仕方なくビデオを見る羽目になっていたのかもしれない。その点を考えると、悲しくなってくる。子供達には可哀そうなことをしてしまったのかもしれない。 

この5年ぐらいは、我が家では誰も観なくなっていた。スピンオフのホラー版が出たが、子供たちは興味を持てなかったようだ。劇場主の感覚では、このシリーズは大人が観ても充分に楽しめる作品のように思うのだが、子供たちは嫌になるほど見せられたせいなのかもしれない。少し違う感覚でいるようだ。

第五作を、孫が観る日は来るのだろうか?その時、親は起きているのかどうか、そこが気になる。

 

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