映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017) | トップページ | グリーンブック(2018) »

2019年10月29日

アリータ:バトルエンジェル(2019)

Alita-battle-angel

- Fox -

空中都市から吐き出されたサイボーグ少女アリータは、賞金稼ぎやプロスポーツ選手として活躍し、自分の秘密に迫る・・・DVDで鑑賞。これは、おそらく大人が劇場で鑑賞するタイプの映画ではないだろうと思うが、恋人といっしょになら、悪い作品ではないはずだ。純愛路線の物語だった。 

主役の少女の目はCGで描かれていたが、体の動きは主にキャプチャーモーション技術による実写だったようだ。処理が丁寧なので、表情などに関して違和感はなかった。でも、目をCGにしなくても別に構わないような気もした。ヒロインを特色ある姿にすることや、アニメの感じを出すためには目を大きくした方が良いと判断したのだろうが、違和感はどうしても残った。

この作品は日本人の木城ゆきと氏という、どちらかと言えば知る人ぞ知る漫画家の作品や、そのアニメ化作品が原作になっているそうだ。劇場主は原作漫画を全く知らなかった。 

格闘シーンは素晴らしい。劇場主は、タイの少女格闘家が主演した「チョコレート・ファイター」を思い出した。体格から考えて、少女役はあの映画の主役が演じているのかと思ったが、別の女優が演じていたようだ。動きはなめらかで、美しかった。 

ストーリーは、特に斬新な感じではないと思う。似たような話は色々あったのではないか? 記憶を失った戦士の話、支配階級の世界とスラム街で暮らす下層の世界の間で対立する話など、元になった設定が似た作品は多数あった。独特な点は、失われた古代の格闘技術と武器を扱う点と、少女の顔くらいか? 特色の面で、もっと新しい感覚が必要だと思う。 

悪役には素晴らしいキャラクターがいた。ヒロインには簡単に負けるし、刀も取られてしまうが、嫌らしい性格で執拗に追って来る賞金稼ぎは実に魅力的なキャラクターだった。すぐ負けるが、弱いものを執拗に迫って残虐行為をはたらく、世の中で最悪の嫌われ者キャラである。彼だけは、この作品がシリーズ化されたら、また活躍して欲しい。

できればヒロインと交代して、彼が主役になると面白いかも知れない。逆説的だが、彼の視点でヒロインをいかに追い詰めるか、罠をどう仕掛けるか、ヒロインの仲間をどのように殺してゆくか、いかに汚い手を使うか、その工夫を延々と描くと面白い。そんな彼が家に帰れば、ささやかな家庭を持っていて、よきパパだったりすると、話が複雑になって来ると思う。

 

« ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017) | トップページ | グリーンブック(2018) »

無料ブログはココログ