映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 家に帰ろう(2017) | トップページ | ビリーブ 未来への大逆転(2018) »

2019年9月 7日

アクアマン(2018)

Aquaman_20190809174801

- Warner Bros -

海の女王と人間との間に生まれた子供が成長し、アクアマンとして活躍する話。DCコミックシリーズの中で一番売れた作品で、ダークナイトよりも興行収入が上だと聞いて、DVDで鑑賞。劇場には行かなかったが、そもそも上映されていたのかどうかも知らなかった。  

この作品は、中国系のジェームズ・ワン氏が監督していて、彼のセンスが生きていたようだ。美術的な面が素晴らしい。海底都市の映像は、今までにも様々な映画で描かれてきたが、この作品の都市像は特に見事なものだった。おそらく、東洋系や中南米、アフリカ系など、センスが異なる監督を連れて来ると、作品に新しい魅力が生まれる。今後は、マイノリティーが映画界の主流になるべきなのかもしれない。 

センスとともに、技術も進んできたからだろう、海中で移動する際の髪の毛の流れ方、周囲の浮遊物の動きが実に自然に表現されていて、CGの手が感じられないほどの完成度だった。少しでも不自然な動きがあれば、たちまちのうちに二級品の、マンガをただ映画化した作品という評価につながってしまう。圧倒的な技術が、この種の映画では必要とされるようだ。 

主人公を演じていたのはハワイ原住民の血が入ったモデル出身のジェイソン・モモア。演技力はよく分からなかったが、体格や顔つきが素晴らしく、一見しただけで海のヒーローにぴったりだった。彼は今後、イメージを変えて俳優を続けることは難しいかも知れないが、こんな役に出合えたなら、それで十分なのかも知れない。相手役のアンバー・ハード嬢も目つきがきつく、勇敢そうな印象が役柄に上手く合致していた。こちらのほうは、スパイ映画やヒーロー映画、SFからメロドラマまで、ヒロインも悪役も、いろんな役柄を演じられそうだ。総じてキャスティングが成功していた。 

ストーリーは省略されていて、主人公が戦いの技術を学ぶシーン、途中の成長の場面はほとんどカットされており、いきなり大人になって激しい戦いぶりを展開する。順番的には逆になってしまっていたが、冒頭部分で主人公の強さが大変なものと分かり、一気にヒーローとしての魅力を訴えかけられるので、観客の心をつかむ効果があったと思う。時間通りに成長のシーンを延々やられたら、観客は退屈してしまっただろうから、上手い展開だった。  

主人公が一方的に勝ち続けないことも常識的な判断だし、家族愛がストーリーの根底を成しているし、仲間や恋人が主人公を助ける友情、恋愛の要素もちゃんと織り込まれているし、ストーリーの完成度が非常に高かった。そしてCG技術が凄いし、俳優たちも有名な人が多かった。かなり資金的にも力が入っていたように想像する。

 

 

« 家に帰ろう(2017) | トップページ | ビリーブ 未来への大逆転(2018) »

無料ブログはココログ