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2019年7月13日

メリー・ポピンズ リターンズ(2018)

Mary-poppins-returns

- Disney -

大恐慌時代のロンドン。3人姉弟と父親が暮らす一家に危機が訪れる。そこに現れたのは、かって一家を救ったメリー・ポピンズだった・・・DVDで鑑賞。
この作品はDVDで充分だったと思う。劇場で子供のために観るとしたら、料金を損した気分になったはずだ。ひどい駄作ではなかった。出来栄えは上質で、品も悪くなく、子供に見せるのは悪くない選択だと思う。しかし、斬新さはなかった。

技術的に何か進歩がありそうな予想をしていたのだが、旧作と同じような雰囲気を狙ったのか、流行りのCGもあまり使っていなかったようだ。旧作に敬意を表したのだろうけど、同じ手法にこだわる必要があったのかは疑問に思った。アニメと実写が合成されるシーンは、特につまらないとは思わない。初めて観る子供たちは、ギャグアニメ風に動物たちが活動するから、面白いと感じるかも知れない。おそらく子供はCGのほうに慣れているから、かえって斬新に思える可能性だってある。あくまで劇場主にとって、旧作との違いがないことに不満が生じたに過ぎない。  

ロブ・マーシャル監督の作品。この監督の基本は舞台劇らしい。ブロードウェイのミュージカルの映画化の時には最適の監督と思う。だから、斬新な映画限定の演出を期待する場合は、彼以外のスタッフを連れてくるしかなかったようだ。

主演はエミリー・ブラント。ブラント嬢がミュージカルをやれるとは知らなかったので、意外に思った。でもジュリー・アンドリュースより整った美人で、スタイルも非常に良く、気品高く踊っていたので、充分に役柄に合致していたようだ。裏返せば、茶目っ気もある親しみやすい雰囲気に欠けた部分もあったと思う。魔法が失敗してしまうようなシーンがあったら、観客はもっと楽しめたのではないか? たとえば今作では、煙突のススで汚れるようなシーンがなかった。子供達といっしょに遊んで、父親から苦情を喰らうようなシーンがあったほうが絶対に良かったと思うのだが・・・  

前作でディック・ヴァン・ダイクが演じていた役は、今回はリン=マニュエル・ミランダという俳優が演じていた。歌も踊りも上手かったが、際立つほどの個性は感じられなかった。器用で有能な演出家、役者であっても、彼にはアクの強さ、無茶苦茶な個性のような惹きつけるものがないのでは? この役は非常に重要だったので、彼の責任は大きかった。おそらく彼は、この役に向いていなかったと思う。何か悲劇が合いそうな、真面目そうな雰囲気だった。 

 

 

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