映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« メリー・ポピンズ リターンズ(2018) | トップページ | 未来のミライ(2018) »

2019年7月17日

かがみの孤城(2017)

Photo_20190621133501

-辻村深月著 ポプラ社-

登校拒否の少女が鏡を通して出合った子供たちは、それぞれが問題を抱える学生だった・・・書籍を購読。

これは間違いなく映画化~ドラマ化されるであろう小説。実際にはそんな情報をまだ聞いていないが、おそらく権利関係が調整できたら、きっとそうなる。アニメだろうか? 実写化されたら、ヒロインは、また広瀬すずだろうか? さすがに年齢的に無理もある。たまには他の女優でも良いような気がするが・・・・ 広瀬と勝手に決めつけても仕方ない。ヒロインが誰に決まるにせよ、この劇場でも取り上げてみるべきと考えた。 

本屋大賞を取った作品。非常に面白く、テーマもプロットもよく出来ていた。少女らしい感性、女学生が体験しそうなエピソードなど、実社会を反映した部分が非常にリアルだった。そして少年少女の間で生まれる連帯感、友情の話は非常に美しい物語を生んでいた。そして子供たちの希望につながる物語だった。

友人関係に悩む学生は多いと思う。これは彼らを勇気づける作品だから、もっと多くの人に読んで欲しい。でもパラレルワールドらしき鏡の部屋の設定については、もう少し工夫が必要だったかも知れない。 

たとえば今の時代は流行の変化が早い。少し時代が違っただけでも、日常の会話は随分変わるものだと思う。テレビに影響された流行の言葉使いは、流行りすたりが激しい。「マジ」「メッチャ」といった言い回しは、そんなに昔から使われていたわけではない。流行歌やアイドルの話題になれば、歴然と年代の違いが出る。言い回しが違う人との会話は、調子が狂ってしまうものだ。普通の会話だけでも、「お前はいつの時代の人なんだ?」と、ギャップに気がつくのが自然だ。 

店の流行りすたりも激しい。人気があって、よく利用していたミスター・ドーナッツなどの店舗も、不採算や経営形態の変化などで、すぐに閉店、別な店に変わったりする。どこに何の店があるかどうかは、時の違いをすぐ連想させる。その点に気づかないのは、よほど変わった感性を持つ人間だけだ。だから無理に時間の要素を織り込む必要はなかったと思う。

そもそも人間の顔形、声の質などは、中学生の頃と大人になってからとでまったく変わるものではない。小学校時代から会ってなかった人に偶然遭遇した時、見たことある人のような気がするのが普通だ。整形でもしない限り、何か気づくものはあるだろう。そこも考えるなら、違うストーリーがあっても良かったのではないか? 細かい点だが、その点の調整で完成度が上がると思う。 

 

« メリー・ポピンズ リターンズ(2018) | トップページ | 未来のミライ(2018) »

無料ブログはココログ