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2019年7月29日

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018)

Warner-bros

- Warner Bros. -

投獄されていた魔法使いのグリンデルバルドが逃亡した。ダンブルドア校長から依頼を受けて、主人公ニュートはパリに向かい、彼を探す・・・・DVDで鑑賞。劇場でも意外に人気があったらしいと聞いたのだが、時間の節約のために行かなかった。 

前作はセリフの間合いに違和感を感じる変な映画だった。ハリー・ポッター・シリーズの作者は、このシリーズには脚本家として参加しているそうだが、映画用のテンポを学んで欲しいと感じた。たぶん彼女も反省したのか慣れたのか、今作は前作より改善されていたようだ。わりと無口な主人公だが、最小限の感情表現をしていたし、セリフのつかえぶりも軽めで、映画鑑賞に堪えられるレベルだった。 

今作は夢あふれるファンタスティックな作品だったろうか? 劇場主には、そうは思えなかった。前作よりは良し・・・程度ではないか? 動物たちの映像は素晴らしい。特に中心となった中国の怪物は、動きや大きさの表現の完成度が高かった。もしかして、中国マネーが参加していたのではないかと思って再確認したのだが、公表はされていないようだ。しかし、人口の多い中国受けを狙って登場させていたのかも知れない。

考えてみれば、ビースト使いに着目したのは素晴らしいアイディアだ。世界各国に伝説の生き物はいるはずだから、それらを順番に登場させ、重要な役所を演じさせれば、各々の国の観客は自然と興味を持ってくれるだろう。次の怪物はどんなやつだろうか?インドあたりのものだったら、少しアザトイと感じるかも知れないし、また中国だったら、お前ら金の事しか考えないのかよと、さすがに呆れられるだろう。楽しみである。  

ストーリーに感心した。主人公とアメリカ魔法省のティナとの恋に加え、人間との恋に悩む妹の運命が悲劇的な展開に向かうことは、話に奥行きが出る設定だと思う。おちゃらけ担当だったはずの関係が変わったことで、意外性も感じた。さらに、魔法界の名門一族の末裔の問題、ダンブルドア校長とグリンデルバルドの関係も今後の展開を複雑にしそうで、単調にならないように周到に組まれた工夫を感じた。

いっぽうで、ハリー・ポッター・シリーズが陥った暗い雰囲気を踏襲しそうな悪い予感も感じる。あんな暗さは、さすがに必要なかったと思う。恋が絡むのは良いが、悲恋が多すぎる印象も受ける。作者のローリング女史は、悲恋を経験し過ぎたのだろうか? こだわりすぎではないか? でもビーストたちが活躍できれば、話の暗さを緩和できるだろうし、映像の迫力や美しさの面で良い効果が期待できる。ビーストが決定的な役割を演じれば、動物愛にも似た善き満足感が得られると思う。その点で、このシリーズは大きく人気を集める可能性を持つと思う。

 

 

 

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