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2019年6月23日

お金の流れで読む 日本と世界(2019)

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- Jim Rogers -

著名な投資家であるらしいジム・ロジャース氏の著書。お金に目がない劇場主は、迷うことなく、目にした瞬間に買うと判断してしまった。この本を読んで金持ちになれるか?・・・たぶん無理だろう。

ジム・ロジャース氏のことは知らなかった。ジョージ・ソロスは有名だが、その仲間らしい。彼は地政学、人口統計や各国の経済統計、政治的な状態などを広く網羅して分析し、過去に華々しい成功をおさめてきたそうだ。学者だった時期もあるという。普通の株屋ではできない、かなり学問的な下地を基にした一流の経済人だろう。だが、どこまで信じて良いかは、また別物と思う。ロジャース氏はけして自分の著書を利用しようと考えていない、他の人間を扇動し、さらなる利益を目指していない・・・・いや、そうは考えにくい。何かの意図が隠れていても不思議ではない。疑ってかかるべきだと思う。

朝鮮半島の今後は有望だと氏は言う。確かに、もし平和裏に統一が完了し、何も軍事衝突が起こらず、建物や人間に被害が及ばなかっから、新しい市場が生まれて、大きな発展が望まれる。でも、そのためには綱渡りのような政権移行が必要になる。現在の北側の指導者たちは、利権をすんなり渡すだろうか? 何かで譲歩したら、民衆が一気に隆起し、殺し合いが起こると考えるほうが自然だ。今の支配層を、民衆が許してくれるだろうか? もし内戦に突入したら、中国政府はどう考えるだろうか? 米国寄りの政権に統一されることは避けたいだろうが、どの程度避けたいのか、そこが問題になる。底なしに恐ろしい戦争になるかもしれない。そうなったら、発展どころではなく、破壊と衰退が待つはずだ。 

普通に考えるなら、アフリカ諸国や東南アジア、インドなどのほうに投資の意味がありそうだ。明らかに経済発展しそうだし、朝鮮半島よりも資源があるのだから、その意味でも安定した投資先になるはず。それが常識なので、あえて氏が強調しないだけか、朝鮮半島に金の亡者を引きずり込んで破産させようとしているのか、そのへんの狙いはよく分からない。

日本の未来についてはかなり悲観的に書かれていた。現政権を含め、戦後の政権がやってきたことは大体において見当外れであり、長期の展望に欠けていたと劇場主は思う。鼻息の洗い成功者たちの言動を見聞きして、子供の頃の劇場主は不安を感じていた。大人は何か勘違いしている気がする、衰退が待っているような嫌な予感が漂う、そんな漠然とした感覚。それは皆が短期の成功体験に酔ってしまい、戦略を間違えたことを意味していたのではないか。この本は、その点を端的に指摘していた。でも、昨今は人口問題や財政問題が気になる人も増えている。どこかで政策が変わるかも知れない。そうすれば、国家の生き残りも可能なはずだ。

深刻になりすぎる必要はない。人口を増やすか、増えないまでも減少のスピードを落とせば展開は開ける。移民に頼り過ぎると、将来に遺恨を残すので、出産した夫婦に祝い金をはずむなどして、国家の意志を示すべきだ。若い夫婦への祝い金は投資に他ならない。必ず還元される金だと思う。保育園の整備や大学の無償化だけに予算を使っても、問題の解決にはならない。建設費などに流れて、効率の悪い投資になるだけだ。整備は必要だが、根本は子供を増やすこと、それが重要な投資先であることは明らかである。

 

 

 

 

 

 

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