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2019年5月10日

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018)

Columbia

- Columbia -

テロの黒幕を葬るため、メキシコの犯罪組織間の抗争を発生させる計画が始まり、その材料として秘密の作戦が組まれ、ボスの娘を誘拐する。しかし、妨害によって作戦部隊は窮地に陥る・・・・DVDで鑑賞。

シリーズ前作では、国境警備に関わる作戦に、麻薬組織を恨む主人公が加わり、残虐な暗殺行為をやっていた。この作品も、銃撃戦の迫力が凄く、殺し合いのシーンはリアルで恐ろしい。残虐性は、間違いなくシリーズのウリになっている。主人公はベニシオ・デル・トロで、独特の風貌がクールな主人公の個性を浮きだたせている。ブルース・ウィリスやクリント・イーストウッドなどは顔をしかめて無理にクールな人物を演じていたが、デル・トロの場合は、そのままでも怖い顔をしている。

もう一人、軍の関係者である作戦の実務者を演じていたジョシュ・ブローリンも、なかなかにクールだった。ふたりの人物像に魅力があったので、この作品は盛り上がる大事な要素を備えている。 クールな主人公が、娘を救うために命を懸けると、話は美しくなり、観客は共感できるはずだ。良いストーリーだった。 

映像技術面も優れていて、嘘っぽく感じない。戦いのシーンが非常にリアルに描かれていた。銃撃される時に撃たれる側が見るであろう光景が、上手く表現できている。カメラの位置、破壊される物の表現、流れる血のりなど、細かい作業を念入りにやっていたようだ。  

話で気になったのは、今のトランプ政権が問題視している壁の問題。有効性や必要性が分からない。日本人の常識としては、無効で無用と思えるが、あちらではそう思われていないようだ。犯罪組織が関与して、抜け道を作っているのは間違いないと思うのだが、壁の建設によって本当に侵入を防ぐことができるのだろうか? 

長い国境線がある米~メキシコ間では、地下にトンネルを作ったりすることは可能だと思う。万里の長城だって、結局は充分な効果を発揮できなかったように、犯罪者側もドローン、通信機器、移動手段を工夫して、なんとか侵入してくるものだと思う。 それらをはねのけて、本当に機能する壁を作ろうと思ったら、膨大な予算を要するだろう。非現実的ではないか? 

あるいは、密入航者を多少なりとも減らす効果があるのかもしれない。本来は両国が協力すれば良いのだが、メキシコ警察、国境警備隊が犯罪者とつるんでいたら、この映画のように襲ってくることも考えられるので、メキシコ側の国境警備を資金的に支援し、連携に力を入れたほうが効果的じゃないだろうか?

 

 

 

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