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2019年5月26日

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018)

Under-the-silver-lake

- David Robert Mitchell -

主人公が恋心を抱いた美貌の隣人が失踪したことで、隠れた謎を調べる主人公。しかし、謎ときには都市伝説がからんで、展開は複雑になって行く・・・DVDで鑑賞。 

アンドリュー・ガーフィールドが主演していたが、作品自体はかなりマイナーな路線だったようで、大々的に興行した様子はない。ビデオ屋に並ぶ前は、作品のことを何も知らなかった。セクシー女優がたくさん出演していて、妙な友人、怪しい伝説の話も絡み、怖い話だが笑えるシーンも多いという独特の魅力を持つ作品。でも編集に失敗したのか、話が長くて回りくどい印象も受けた。結局の真相も、説得力には欠ける印象で、全体として観客を納得させる力に欠けていたように思う。もっとコンパクトな作り方もできたのではないだろうか? 

ストーリーに幅を持たせる味付けに関しても、検討が不足していたように思う。たとえば、通常の映画ではアパートの大家さんは主人公を絶えず追い詰め、部屋代を払えと督促してくる悪役でありながら、意外に人情深くて主人公の将来を心配しているなど、ちょっとした味付けがなされていることが多い。それが観客の心の落ち着きに影響したりして、観終わった後の心象も違ってくるものだ。この作品には、そのような心の救いが不足していた。庶民的な描写も、奇想天外な話の基礎には必要と思う。  

パトリック・フィッシュラーという俳優がオカルトに詳しい漫画家か作家?の役で出演していた。独特の風貌が、この作品には実に合っていた。もっとも映画的な魅力を感じる役者だった。主人公の恋人役で女優を演じていた方、こちらも役柄と個性が非常にマッチしていたと思う。ハリウッドでは、おそらく彼女が演じたような端役の女優たちがたくさんいると思う。その雰囲気が実に自然だった。

この二人以外にも、脇役に素晴らしい存在感を感じた。 失踪したヒロイン役はライリー・キーオという方で、マリリン・モンローを真似たメイクをして、同じようなポーズをしていたようだ。

ジェームズ・ディーンや、ヒチコックなど、古い映画に関わる人々、その墓などがたびたび登場し、オマージュを感じさせるとともに、急死した有名人の謎をも連想させる、そんな意図も感じられた。オカルト趣味に満ちた記号も登場していた。子供映画などに使われる場合はインチキくさい印象を与えるに過ぎないが、この作品の雰囲気の中では怪しい雰囲気につながり、良い材料になっていた。

 

 

 

 

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