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2019年3月17日

ボルグ マッケンロー(2018)

Borg_mcenroe

- SF studios.etc. -   


ボルグとマッケンローのウィンブルドン決勝の試合を題材に、おそらくは創作された部分も多いと思うが、彼らの生き様をドラマ風に描いた作品。DVDで鑑賞。   


あの試合はよく覚えている。テニス部に入って2年目だったろうか? 部活動はサボり気味で、半分は活動していなかったのだが、この試合を見て感動し、がぜんやる気が出た。素晴らしい試合だった。際どさで言えば、マッケンローとビランデルの試合で、もっとジュースの多い試合もあったように思うが、試合の重要度、インパクトが違った。   


あの時代は個性豊かな選手が多かった。常に冷静で、ストローク戦に強いボルグと、ネットプレーが職人肌、暴言が目立つマッケンローは、その中でも際立つ個性派だった。ジミー・コナーズも懐かしい。当時の三大スター選手だった。    


あの年の準決勝で、コナーズはマッケンローと対戦し、かなり際どい勝負を演じたと記憶している。コナーズのストロークが強力で、マッケンローも相当に体力を消耗したはずだ。次の1981年、今度はボルグのほうがコナーズと対戦し、フルセットを戦った。つまり、コナーズと対戦して消耗したほうが、決勝では敗れたことになる。コナーズも大きな役割を果たしていたと、あの時は思った。でも、この作品では扱いから外れていたようだ。  


ボルグはガットの調整に神経をとがらせ、常に固く張り、映像にもあったように音を聞いたりして、状態のよいものを選んでいたと、雑誌のインタビューでも答えていた。通常が50ポンドのところを、たしか70ポンド位にしていたと記憶する。でも、学生当時の劇場主には、その感覚は理解できなかった。金もないので、ヒビの入ったラケット、ガットが部分的に切れたままでも我慢せざるをえなかった。金がないと、調整もへったくれもない。   


ガットのヨレをひたすら直し続けるボルグは、風貌のせいもあるだろうが、哲学者のようなイメージだった。ただ、神経質な部分もあったのかも知れない。引退は早かった。理由は明らかではなかったが、この作品に描かれていたように、ストレスは非常に多かったはずだし、闘争心を維持するのは大変だったのだろう。神経を研ぎ澄ましてミスをなくし、ストロークの力で押し切るスタイルの戦い方だったから、緊張を維持し続けるのは相当な負担だったはず。それに、あの頃からラケットも進化し、ボルグのスタイルでの戦い方では厳しくなりつつあった点も、きっと感じていたに違いない。  


彼らが考えていたような内容をまとめ、うまく演出したと思う。マイナーな作品で、ビデオ屋直行のプランだったが、よく出来ていたと思う。      

 

 

 

 

 

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