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2019年2月25日

アニー・イン・ザ・ターミナル(2018)

Terminal

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ある駅に、死期が近い元教師、殺し屋の二人組、怪しいウェイトレス、清掃担当の老人などが行きかい、暗殺劇が展開する・・・・DVDで鑑賞。こんな作品を劇場でわざわざ鑑賞する気にはなれない。これはビデオ専用のVシネマ路線だろう。     


ヒロインはマーゴット・ロビー嬢で、今作品には制作も兼ねて出演していたそうだ。いろんな服装、メイクで登場していたから、彼女の意向が反映されたのかもしれない。悪女の雰囲気が立派に出ていて、怪しい人物としての役割は充分に果たしていたと思う。この作品は彼女のためにあったようだ。   


残念ながら、ネオンを強調したかったのか、色彩が派手で怪し過ぎていて、よほど好みが合わない限り、大半の人間には気味の悪い印象を残すだけの、グロテスクな映画に終わってしまった印象がある。描き方さえ変えれば、恐怖の殺し合い、スリルあふれる逆転劇にもできたような気がする。ヒチコックやデ・パルマ監督作品のような静かな映像でも良かったのではないか?    


そしてヒロインが、いったんは敗北するシーンもあったほうが良かったと思う。すんなり作戦が進んだら、盛り上がりを損なってしまう。入念に作戦を練ったヒロインだが、敵もさすがに鋭く、用心深くふるまわれて意図した結果が出ない。逆にヒロインのほうが攻撃を受けて傷を負う、絶体絶命の危機・・・そのような展開が欲しかった。   


二人組の殺し屋の年配なほうは良い味を出していた。デクスター・フレッチャーという人で、監督としてのほうが有名になってしまったようだ。若いほうの人物は、もう少し活躍できたほうが良かったと思う。ヒロインの感情が動いてしまい、冷酷になれないほうが話として面白い。逆に彼のほうが怒って逆襲して、あやうくヒロインがやられそうになる・・・・そのほうが観客の心情に訴えかけるものはあると思う。   


サイモン・ペグが老人役を演じていたが、意外なほどの名演だった。メイクのせいもあったろうが、どう見ても死にかけた老人にしか見えない。演じているのは喜劇なんだが、ストーリーは怖い、そんなひねったシーンでは彼の味が出るようだ。

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