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2019年1月21日

頭にきてもアホとは戦うな!(2014)

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-田村耕太郎著、朝日新聞出版 -    

ベストセラーだったというので購読。元参議院議員で、現在は大学教授を務める田村耕太郎氏の著書。    


田村氏のことは全く知らなかった。おそらくテレビなどで一度は見ているはずなのだが、忘れてしまっているのだろう。自民党や民主党に所属していたらしい。その政治哲学は、よく分からない。一定の政治思想のようなものは持たないタイプなのかも知れない。もともとはビジネスマンらしく、様々な大学で学び、MBAなど多数の資格を持ち、様々な会社で活躍してきた人物のようだ。  


おそらく旧来の政治家とは少々違っていて、欧米型の、機を見るに敏なタイプの人物ではないかと思える。それは悪いことではない。速やかに問題を整理し、過去の政治的立場に固執せず、次々と処理していくタイプの人間も必要で、時には過去の行動との整合性がない事で批判されるとしても、スピード感のない族議員よりも実務的で役立つ場合もあるだろう。   


この本は少し短絡的すぎたり、繰り返しが多かったり、完成度の点では難があったと思うが、取り上げ方が優れている。欧米型の考え方と孫子など、古来からの伝統的な考え方が上手く融合した内容のように思った。孫子については著書の中でも書かれているから、影響を受けているようだ。欧米でだって研究されているはずだから、そのエッセンスは世界共通で学ばれている。足を引っ張る人間にこだわらずに、頭を整理して問題解決を目指すのは、ビジネスマンには必要な能力である。  


アホ・・・という表現に問題はある。アホとこちらが思っても、その人物は過去の経緯や確固たる信念によって、著者らと異なる意見を持っているに過ぎないのかも知れない。時間が経てば、そのアホウ氏のほうの意見が達観であった、その当時は間違いとしか思えなかったが、後になれば正しかったと分かるのかも知れない。いかに優秀なMBAであっても、しょっちゅう間違った判断を下しているのが実情である。問題処理の仕方、頭の使い方、処理のスピードや流儀、こだわりや信念、プライドや人格、それらは一様には評価できないので、簡単にアホウと断じてはいけない。 


ただし・・・劇場主も君子ではないから、「このアホウ!」と感じることは多い。主に運転中だ。狭い道の一番狭い所で停車して、こちらの車に進めと合図する人がいるが、あれはさすがにアホウであろう。劇場主は前後の状況を瞬時に考え、他の車を邪魔しないように、運転の王道を達成する所存である。しかし、現実はアホウ車の連続で、無理に突っ込んだ後に動けなくなって、劇場主にも後続にも負担をかける連中が多い。あれは、ほぼ確実に、かなり客観的にアホウである。職場にだって、きっと多数いるに違いない。自分の出世や見栄を大事にするあまり、同僚に負担をかける連中が。そんな連中にどう対処するか、この本を参考にすべきかもしれない。

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