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2018年12月18日

ファーウェイCFOの逮捕(2018)

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ゴーン元会長の逮捕劇で驚いていたら、ついでにでもないだろうが、ファーウェイの副会長の孟晩舟氏が12月6日、カナダで逮捕された。つい先月の文芸春秋に経済界のニューヒロインとして紹介されていたと思うから、急転直下の逮捕には驚いた。まさに映画みたいだ。この劇場で取り上げないわけにはいかない。 

 

氏に関しては、以前からカナダ政府に対し、米政府が逮捕を要求していたらしい。逮捕理由は、イランへの制裁に関して何かの不正をした疑いだそうだ。ファーウェイは中国政府や中国軍との関係が深いという特徴があるらしく、急激な発展には中国政府の思惑も関係していると噂されてはいたが、明確な根拠となる文章を読んだことはない。噂に過ぎなかったと思う。 

 

でも基本的に中国政府が許すものは、政府や党と利益が一致しているはずだ。それがどの程度なのか、何を計画しているのかは普通の人には分かりようがないが、何もないとするのは無理がある。もしかすると米国発のフェイクニュースに影響されて、不必要な不安を持ったに過ぎないのかも知れないし、中国政府の恐るべき陰謀が既に進んでいて、各国の諜報機関が対抗策を考えており、いっせいに動き出しただけなのかもしれない。   

 

しばらく前、CIAがネット上の情報を監視し、各国要人の携帯電話を傍受していたことが明らかになった。それと比べると、中国のほうはマシなのかも知れない。まだ疑いがはっきりしていないという点で、だが。   

 

劇場主が中国共産党の幹部なら、電子機器を利用しての諜報活動には魅力を感じると思う。でも、秘密をキープするのは難しいだろう。妙なチップを埋め込んだり、特殊な指令で情報を抜き取ったりして、その痕跡を完全に消し去り続けることは難しい。証拠が残りそうだ。   

 

共産党や中国軍内部からの告発だってありうる。中国国内の権力争いがないはずはないから、自分の上の人間を失脚させるために、海外に情報を売ったりすることは充分に考えられる。そんな危険な道を探るより、まっとうな商売、良心的な価格で自然に経済的な覇権を握り、自然と意見が通るようにしたほうが、普通に考えると賢いと思える。あえて謀略みたいなことをしないといけないのだろうか?  

 

いずれにせよ、中国からは激しい反発があるだろう。おそらく欧米の人間をスパイ容疑で拘束してくるに違いない。やりすぎれば人道問題を攻撃される材料になり、足りなければ欧米側の言う通りと認めることになるから、難しい選択が必要になる。それを避けるために欧米ではなく、日本人を対象に拘束するという手も考えられる。日本もファーウェイ製品を公的機関の入札から外すそうだから、当然の措置と中国側は言うだろう。しかも日本は反撃しにくい。格好の標的と思うに違いない。

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