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2018年11月12日

犬ヶ島(2018)

Isle_of_dogs

- Fox -                    


近未来の日本のある都市。犬の病気を理由に、犬たちは犬ヶ島に追放されていた。そこに少年が乗りこみ、愛犬を探す・・・DVDで鑑賞。         


和太鼓の演奏で映画が始まり、ラストでも再び演奏のシーンになる。監督の趣向でああなったのだろう。面白い仕掛けだった。 観終わった後に思ったのは、せっかくだから歌舞伎や狂言の手法に則って、狂言師などにストーリーテラーをさせたらどうだろうかという点。 より作品の特徴が際立ち、印象を上げたのではないだろうか? 講談口調でも良い。馴染みの薄い海外の観客が理解できるような工夫は必要だろうけど・・・    


この作品はストップモーション映画だろうと思うが、画質が変わっていた。 「インクレディブル・Mr.フォックス」の時と同じ手法だろうか? CGとアニメの中間のような、味わいはあるが手抜きのようにも見える独特の背景。縫いぐるみを動かす手法。それより、むしろピクサー映画のような画風ではどうだったろうかと、少し考えた。    


どちらが良いのか分からない。この作品の画風を見た時に感じる懐かしい感覚、童話を見るような印象は、ストップモーションのテレビ番組を見ていた記憶から生まれ出るのかも知れない。幼児の頃の記憶と結びついて、嫌悪感を感じにくい特徴があるようだ。この作品でも成功していたのかも知れない。特徴がないと生き残れないから、この手法が使われたのだろうとは思うが・・・    


少年アタリの風貌は気になった。ヒーローらしくない。セリフの言い方も妙だ。棒読みのように、あえてさせていたようだったが、その効果が分からない。普通に感情を込めて話したほうが良くなかったかと思う。この作品では犬がヒーローだから、少年は気持ち悪い顔で構わないのだろうか?少年にも観客が感情移入できたらよいと思う。               


明らかに七人の侍にオマージュを捧げていた様子だった。少数の仲間で強大な敵に立ち向かう点で共通点もあった。そして舞台が日本だし、太鼓のシーンもあるので、おそらく敬意を抱いているのだろう。    敵と犬達が乱闘になった時、ホコリが舞い立って詳細が見えなくなるシーンがあったが、あれは日本アニメの手法のままだ。ちゃんとした映画で観るのは珍しい。特に最近のCGでは詳細に描くことが重要だから、ホコリで誤魔化すことをしない。あのシーンは、かえって斬新に写った。昭和の時代の手法で、久しぶりに見た気がする。赤塚不二夫のアニメではよくあった。  

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