映画評

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2018年11月22日

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993)

Matinee

Universal


米軍基地がある町。キューバ危機が迫る中、少年は最新のホラー映画を楽しみにしていた。映画の特殊効果と危機への不安感が重なり、映画館に大騒動が起こる・・・・   


ジョー・ダンテ監督の作品。DVDで鑑賞。作品の存在は何かの雑誌で読んで知っていた。核戦争の恐怖によって過剰に反応する人達を描いていて、秀逸な作品だという評価だった。少しシニカルに、揺れ動く人々を笑う作品だが、「グレムリン」の監督の作品だからか雰囲気は明るい。ドタバタ劇のままなので、あまり今風の描き方ではないと感じる。   


今の映画なら、コメディであっても見事に血がしたたり、激しいカーアクションが展開され、かなりシュールな死に方をする人が出ることが多い。コーエン兄弟の作品がその代表だが、この作品は良き時代の映画の雰囲気を再現する方針だったらしく、舞台となった時代の映画のような作り方に徹底し、あえてCGなどを使ったりはしていなかったようだ。劇場主は、それに好感を持った。  


古い時代の再現には良い手法だったが、斬新とは言えないかも知れない。この作品がどの程度ヒットしたか分からないが、その古臭さのために大ヒットに至らなかった可能性はあると思う。ウリが何か必要だったろう。 個人的には旧来の伝統的な映画の作り方に従い、伝統的な手法で伝統的な劇を作り、明るくて見やすい画面で繰り広げられたドラマで満足できた。子供には受けないかも知れないが、オールド映画ファンには非常に受けるのではないだろうか?そんなファンは、あまり劇場に行かないかも知れないけど・・・   


途中から登場するジョン・グッドマンが実質的な主人公だった。体型も役柄に合致していて、完璧に適役だった。他の俳優たちは知らない人ばかりだったが、それぞれが十分に作風に合致した演技をしていたと思う。    


もし今、この作品をリメイクするとしたら、どう作るべきだろうか? 本物のソ連のスパイを登場させ、話をやっかいな方向に向かわせると面白いかも知れないが、明るく楽しい映画でなくなるかも知れない。  


現在、米国と中国の間の貿易戦争が激しくなっている。おそらく、落としどころを探っている状況に過ぎず、過剰に強硬な姿勢を見せているだけで、互いに通商を増やさないと損することは分かっているはずだと思う。交渉の実態が分からないし、結末は誰にも予見できない。EU内部でも自国第一に考える政治勢力の勢いが増しているので、大戦前の空気に似て来たと、様々な評論家たちが言っている。ミサイルの心配をしながら生活するのは辛いので、善きルールを作って、なんとか紛争にならないように祈っている。

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