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2018年11月17日

泥棒貴族(1966)

Gambit

- Universal  -                                    


ヒロインが二人組の男たちに雇われた。目的は、大富豪の屋敷からお宝を盗むこと。彼らの作戦は成功するのだろうか?・・・・DVDで鑑賞。  


面白い作り方をしてあった。冒頭部分でまず計画の段取りが明かされる。ところが話は予定だけでいったん終わって、そこから実際の作戦が始まるという趣向。その冒頭部分がかなり長いので、まさか本当の話が後からあるとは予想できない。   


冒頭部分は、もうちょっと短めにしても良かったかも知れないし、これはこれで変わっていて面白いかも知れない。はたして当時、観客受けがどうだったのか、気になる。今日の感覚で言えば、おそらく間延びしたような感覚につながり、失敗とみなされる手法ではなかろうか? 展開のスピードには時代によって違いがあるようで、昔の映画は時間の感覚が違う。   


主演の二人の格で言うと、この作品の頃はシャーリー・マクレーンのほうが圧倒的なスターだったと思う。マイケル・ケインは、同じころの作品、「アルフィー」で有名になったが、大スターではなかったはず。二人のバランスを考えると、この作品は、やや落ち目のスター女優と、活躍が期待される男優が交錯した作品と観客には写ったのかもしれない。でも、その後の二人は双方ともが大変に息の長い活躍をしており、人気だけじゃない本物の演技合戦ができる俳優であったと分かる。   


この作品でも、無言のままのヒロインと、余計なことばかり話す人物の二人の演じ分けが見事で、面白い。いっぽうのマイケル・ケインも、想定の段階のそつのない犯罪者ぶりだったはずが、想定外の失敗や敵の手腕によって窮地に陥る様子がリアルな路線で演じられており、ただの軽い喜劇とは違うので、かえっておかしい。あまりに軽妙すぎる演出だと、おしゃれな作品ではなくなってしまっただろう。   


そういえば敵役のハーバート・ロムも演じ分けをしており、これも見事だった。3人の演じ分けは、観る価値があると思う。犯罪の方法は、今日の感覚で言えば、あまり見栄えのするものではなかった。アイディアの良さは分かるが、観客の緊迫度が高まる方法だったかは微妙な感じもした。その点も、時代の違いのせいかも知れない。リメイク版があるので、今日的な演出がされているか、観てみたいと思った。  

 

 

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