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2018年10月12日

ベイビー・ドライバー(2017 )

Baby_driver                       

- Tristar.Sony -                            


運転の技術に長けた主人公は、強盗団の計画の手助けをしている。彼を脅すギャング達が彼と彼の恋人を襲ってくるが・・・という話。DVDで鑑賞。             


マイナーな企画だと思う。主人公も知らない俳優だった。でも実に面白く、最後まで飽きずに鑑賞できた。まとまりがあって、完成度が高い作品だったからだろう。 この作品が優れていた点は、強盗団の仲間同士でいがみ合い、敵対したり共謀したりの複雑なやりとりがあることだろう。凶悪で、しかも頭も切れる犯罪者たちが互いに競争して生き残ろうとするので、犯罪自体が上手くいくかどうかだけではなく、仲間同士の戦いのほうも面白いことになっていた。 犯罪映画に仲間割れは必須だが、この作品はそれが非常に上手く展開していた。             


ジェイミー・フォックスが脇役を演じていたが、充分に存在感を示していて、おそらく彼とケヴィン・スペイシーの参加が、この作品の魅力アップにつながっていたのだろう。ただし、演技はB級映画のノリだったと思う。この作品は名優が名演をしても仕方ない。くさい芝居の方が、犯罪者たちの雰囲気が出ると思う。   


監督はエドガー・ライト。新しいヒットメイカーだ。音楽のセンス、B級映画のような雰囲気の再現が上手い。アイディアが枯渇するまでは、おそらくヒット作を連発すると思う。    


カーアクションの技術には限界があると、長いこと思っていた。ところが、カメラの位置やコマワリ、効果音やCGなどを組み合わせると、実に斬新な映像が可能であることを最近の映画は実証している。車が縦に回転するなど昔なら想像すらできなかったが、マトリックス・シリーズ以降はごく普通に見られるようになった。 ワイルド・スピード・シリーズやタクシー・シリーズも、それぞれが影響しあっているのか、素晴らしいアクションを見せている。 この作品は独特の技術で、やはり迫力のあるカーチェイスを可能にしていた。      


残念なのは、大事な役割を演じていたケヴィン・スペイシーが、セクハラ報道で失脚に近い状況になったことだ。この作品の興行には影響しなかっただろうと思うが、復活して活躍できる状況かどうかは分からない。出演しようとすると、抗議が殺到して降板せざるを得ない事態も考えられる。彼のキャリアは、もしかすると終わっているのかも知れない。

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