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2018年8月22日

セリーナ 炎の女(2014)

Serena

- SerenaHARK -


製材所を営む男が若い女と結婚した。妻は献身的に仕事して夫を助けるが、次第に関係が変わって来る・・・・DVDで鑑賞。  


名コンビのブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスが共演した作品。しかし、興行的にはメジャーな扱いではなかったようで、小規模な範囲で終わっていたようだ。確かにマイナー路線だと感じる。もっと血が飛び散り、首が転がるくらいの残虐性に訴えるか、あるいはゾンビが登場するくらいの営業活動をしないと、今日の興行界では生き残れないのだろう。  


人間模様を描くだけでは、今日の観客には滅多に受けることがない。エログロ、驚異的なアクション、CGの素晴らしさなど、ウリになる特徴が必要で、いかに美男美女が共演し、すごい高品質の演技が観られようとも、ただドラマだけで観客に支持されることは難しい。劇場主自身も、この作品を劇場まで出かけて行って観る気にはならない。金と時間がもったいないと感じる。  


悪い作品ではないと思うし、ヒロインの気持ちに納得がいったので、演技も演出もストーリーも、質の高い作品だったはず。それでも、もう一度観たいとまではいかないという、ただそれだけの理由で、おそらくは消え去る運命の作品なのだろう。   


ジェニファー・ローレンスは、こんな役をやらせたら当代きっての女優のようだ。昔も名演を見せてくれる女優さんはたくさんいたが、ローレンスは独特の怖さと強さを感じさせる個性だと思う。彼女の目が独特だ。過去の悪役女優の多くは、クールさを強調させ、計画的に悪事を働くクールビューティー・タイプだったと思う。あるいは、男勝りの体力勝負、アクションの力量で勝負するタイプ、憎々し気な表情と肥満体の迫力、声の大きさで勝負するタイプなどもあった。そのいずれとも違う、怨念と女性らしいリアルな感情の両方が表現できる点で、彼女はすでに名女優なんだろう。X-MENなんぞに出演するのはもったいないほどの大女優であると思う。老けても続けて欲しい。  


ラスト近くで、夫が急に猟に出かけるシーンがあった。人を殺した後である。流れから考えて無理があり、本当に急に、理由不明で出かけていたと感じた。編集に失敗していなかったろうか?この種の物語では流れが大事なので、あれはいけなかった。  


妊娠が困難になった場合、古い感覚が支配する時代では、女性の立場が非常に悪くなっていたと思う。たちまち離婚された例も多かったに違いない。離婚しなくても、不倫に走る夫は多かったはずだ。それを見る女性側の気持ちは、殺意を伴うものだったに違いない。今の時代だってそうかもしれないと思う。有能な女性なら猶更、自分の価値を低くような評価されることは耐えがたかったに違いない。




 

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