映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« グレイテスト・ショーマン(2017) | トップページ | アメリカン・ソルジャー(2017) »

2018年8月 1日

クリムゾン・タイド(1995)

Crimson_tide

Hollywood Pic.-            


ロシアで革命が起こり、米国と日本に核攻撃の危機が高まった。米軍の潜水艦には先制攻撃せよとの指令が届くが、途中で指示の確認がとれなくなってしまい、作戦を遂行するかで艦内に対立が起こる・・・・2018年7月8日、衛星放送で鑑賞。   

 

ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンの双方が職務に忠実であり、懸命になるあまり、激しく対立する様子が上手く描かれていた。緊迫感が続き、中だるみしない。少し昔風ではあったがユーモアのあるシーンもあって、よく出来た作品だと感心する。伝統的な作り方を感じる。 この作品は過去にも何度かテレビで観た記憶があるので、繰り返し放映されているということは、人気があって権利料は安めという、放映する側にとって善き作品だからだろう。   

 

クリムゾン・タイドというのは意味不明のタイトルで、潜水艦の中で照明が赤くなったシーンと、血なまぐさい事故や争いを、アラバマのチーム名と合わせて洒落たのではないかと思う。意味不明すぎて、良い趣味だったとは思えない。だが、ストーリーの趣味は良かった。   

 

現実的過ぎるくらいのリアルな話だし、問題点を浮き上がらせている。映像制作者にとっては、まさに求められるテーマだったと思う。問題をクローズアップするのが、ひとつの職務である。核兵器を使うかどうか、現場の葛藤は大きな問題だ。ただの娯楽作品と言えない問題提起があり、考えさせられた。   

 

実際に核爆弾を持つ潜水艦の場合は、もっと確実な確認の規定があるものと思う。でも、一般の爆弾を持つ戦闘機や艦船が急に攻撃された場合は、判断が難しいことはありうるはず。敵側はちょっとした脅しのつもりで発砲したのだが、司令官が過剰に反応する人物で、気がついたら殺し合いに発展してしまうことはありうる。暴発が怖くて逃げると、敵側はつけ込んでくるので、瞬時に難しい判断が要求されることになる。    

 

ちょうど尖閣諸島で中国船に体当たりされた海上保安庁の船がそうだった。「攻撃されたので銃撃した」という理屈はある。だからと言って実際に発砲すれば、あちらは純粋な漁船ではないから、当然のように撃ち返してくるか、さも一方的に被害を受けたかのように宣伝してくる可能性もある。したがって保安庁の人間は、どのような場合に受け流し、どのような場合に反撃するか、あらゆる事態を想定し、入念に検討して事前に訓練しておかないといけない。その内容を公表し、それでも攻撃されるなら本格的な侵略となる。   

 

敵側が付け入れないようにすることが望まれる。 

 

 

 

 

 

« グレイテスト・ショーマン(2017) | トップページ | アメリカン・ソルジャー(2017) »