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2018年7月 6日

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016)

Bfg

Dizney


施設に暮らす少女が巨人の国で暮らし、凶暴な巨人たちと戦う羽目になる話。DVDで鑑賞。 


この作品のBFGは、実際の俳優であるマーク・ライランスと顔がよく似ている。動作に関してはモーションキャプチャーを利用して画像が作られているようだ。顔まで再合成した意味はよく分からなかった。俳優が誰か分かりやすいという点では良いかも知れないが、それが必要なことかどうかは不明。   


ヒロイン役は少しボーイッシュな印象を受けるルビー・バーンヒルという少女。これ以外の作品に出演してはいないらしい。演技が上手いかどうかは分からない。演出は、学芸会レベルに近いような印象を受けた。オーバーに手で顔を覆ったり、古いタイプの仕草が目立った。ディズニー映画だから、あまり妙なことはできないので、仕方ないのかも知れない。   


監督はスピルバーグ。いつの間にか、彼の作品だから観なきゃとは思わなくなっている。さすがの大監督も、最近はメガヒットを飛ばすことは期待できない。内容が子供っぽかったり、斬新さを感じなくなっているようだ。もともと障害を持つ人らしいので、年齢が関係して演出手法が固定されてくる運命なのかも知れない。 でも一定程度の面白さ、一定レベルの仕事は確実にやってくれると期待できる。そつのないないアベレージヒッターとして、いまだに現役選手だ。優秀なスタッフも大勢ついているんだろう。     


この作品には原作があるそうだ。イギリスでは童話が限りなく作られ続けているらしい。魔法使いやライオンの王様など、いまさら何が珍しいんだろうとバカにしていると、とんでもない人気シリーズが出来上がってしまう。幼稚な内容だとバカにしてはいけない。立派な映画シリーズになり、テーマパークの一角を占めることで、産業にさえなる。一種のイノベーションが起こり続けていると考えるべきだろう。伝統と、再利用、再評価が常になされている点を評価しないといけない。    


ただ、このBFGはテーマパークになるほどの人気は出ていないと思う。理由はいろいろ考えられる。   


まずBFGの表情が冴えなかったように思う。むしろ昔のアニメのような方法のほうが、自由な表現が可能になって、より面白い雰囲気を作れた可能性がある。マーク・ライランスにはとぼけた雰囲気があり、かなり無表情なのが特徴とも言えるので、この作品には向かないのではないか?子供映画なので、むしろオーバーな表情をする喜劇俳優が演じたほうが、ドジで優しい愛すべき性格を表現できたと思う。CG合成するのだから、演技力は関係ない。オーバーであること、見た目だけで笑わせることができるかどうか、それが映画用に必要な個性だったと思う。   


あるいはBFGの個性に問題があったのかも知れない。優しいだけじゃなく、狡くて妙なクセを持っているようなヒネた個性のほうが、観客の支持は得られたかも知れない。欠点が多かったほうが、逆に好かれる傾向はあるものだから。


 

 

 

 

 

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