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2018年7月29日

グレイテスト・ショーマン(2017)

Fox

- Fox  -    


実在した興行主の半生を描いたミュージカル作品。DVDで鑑賞。この作品はもしかすると劇場で鑑賞したほうが、本来の魅力が味わえて良かったのかもしれない。せめてブルーレイのほうが良いかも知れないが、現在再生機が故障中のためDVDでのみ鑑賞。   


本格的なミュージカル作品だった。今の時代、ミュージカル映画を作るのは勇気が要ると思う。観客の趣向が変化しており、昔のような優雅なダンス映画は流行らない。「ラ・ラ・ランド」が評価されたのは、珍しいからもあろう。タップダンスなど見せても、石が飛んでくる可能性がある。 物語や俳優たちの才能で、今の観客にも訴えかける力が必要だ。この作品はかなりの線を行っていたと思う。でも、名作にはなり切れていないと思う。   


主演はヒュー・ジャックマンで、声が少し甲高い時があり、ミュージカルに向いているのかどうか分からなかった。ダンスも優雅とは思えない。もしかすると、ザック・エフロン君が主役を演じて、もっと若いミュージカル俳優が彼の分を演じるべきだったのかも知れない。ザック君も30歳くらいになり、主役の年齢と大きく離れていなかった。   


ザック君は元々がミュージカルスターだし、くさい歌詞でもくさく感じさせない独特の個性があるから、主役に向いていたと思う。 若い俳優は二枚目でなくても良い。お笑い系で身軽なダンサーなら、直ぐに好感を持たれるはずだ。あるいは興行主が強面の、およそミュージカルなんかに向きそうに思えない俳優でも良かったかも知れない。下手くそな歌で笑いを取る手だってあったはずだ。    


他の共演者たちは素晴らしいタレント揃いで、特に髭の歌姫を演じていたキアラ・セトルは、見た目も凄かったが、曲も歌声も完成されていた。ラ・ラ・ランドのスタッフが作った作品らしい。少し古めかしい、オーソドックスなタイプのダンス、曲調が多く、時々ラップ調の曲も含まれている印象。古いタイプの曲ばかりでは観客が限られてくるから、流行に近づけないといけない。   


でも、舞台が19世紀の設定だから限界はある。そこのバランスを練って、微妙なところを保っていたのかも知れない。興行主がヒップポップでセリフを語るのは、おそらく違和感ばかりが残るから無理だ。しかし、古めかしい歌を聞かされても、かなり辛くなる。実際、少し辛い時間帯も多かった。時代設定と曲調の調整は難しい。もともと構想に無理があったのかも知ればない。


 



 

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