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2018年6月21日

知らないではすまされない自衛隊の本当の実力(2018)

Sb

- 池上彰著・SB新書 -


時事問題に関しての、当代きっての権威である池上氏による自衛隊の解説本。何かの番組を題材に、書籍化したもののようだ。本の最後のほうでは北朝鮮からミサイルが発射されたときに、どのような対応がなされるかが書かれている。   

 

自衛隊を廻る環境が変わり、興味を持って購入。あまり内容を確認しないで購入してしまった。タイトルと違って、実力がどうかは書かれていない。他国との細かい比較が載っていないので、読んでも力が分かるはずがない。   

 

本には明解な図が挿入されていて、よくまとめられ、読みやすいし理解しやすい。優れた編集者、イラストレイター、作業者たちが関わった本のはずだ。 池上氏は膨大な数の本を出しており、テレビにも頻繁に出演し、新聞にも多数の投稿をやっている。恐ろしいほどの活動量だから、秘書に相当する人達は多数いるに違いない。資料を集めて整理し、間違いを検証していかなければならない。とても独りで仕事はできない。おそらく池上氏は監修者に過ぎないのではないかと想像する。   

 

氏は自衛艦に実際に乗ったことがあるそうだ。自衛隊の側も広報活動は必要だから、著名人の池上氏を使って広く自分たちの活動を知ってもらいたいに違いない。最近は一般人も時々船に乗せたりして、身近な存在、信頼できる存在として認めてもらおうという活動もしている。6月17日は民放局の番組で、杉村太蔵氏が潜水艦に乗船していた。まあ国の予算を使っている以上、もっともな活動だと思う。   

 

自衛隊の主な仕事は、今は災害や遭難救助なのが実情。災害の時は本当に頼りになる。消防隊や警察だけでは装備や人員の面で無理がある。その意味では自衛隊は必要であるし、その認識は既に広く国民に認知されたと思う。災害救助隊ではどうかと言う人がいるかも知れないが、侵略だってやがてはあると考えないといけない。自然災害だけで済むはずはない。

いまさら自衛隊解散!を求める奴は少ないだろう。 法的に問題があることは確かで、その整合をどうやるかが問題である。発足時に無理をしているから、常識的に言って法律的な整合性は怪しいと思う。存在自体が違憲と言われても仕方ない。これを国会で政治家たちが論戦して決着できるものだろうか? どんな結論であっても、イデオロギーが絡んで、結局は強行採決されるしかないのでは?    

 

もしかすると、実際に戦争の危険度が上がり、このままでは侵略される可能性が高いと認識されれば、自動的に改憲を支持する世論が強まり、憲法改正が簡単にできるかもしれない。そうなれば自衛隊の存在は法的に確立することになる。 それで間に合うのかという問題はあるが、平和な時に憲法改正を進めるのは、よほどな信頼がないと難しい。今の政府のように、国のことよりも友人達のことを大事にし、嘘ばかりついて責任逃れをするというイメージがつくと、改正への意欲はかなりそがれてしまう。改革には信頼が必要だ。   

 

自衛隊にも信頼が足りない。日報に関して改竄や隠匿、組織内部で情報の管理に問題があったことが明白になったので、どうやら今の自衛隊も旧日本軍と同様、勝手なことをやりそうだという認識が広まってしまった。隊員が頑張っても、上層部の認識が甘く、国民より自分たちの都合を優先する組織であると宣言してしまった。管理能力から考えて、戦いの実力も限られているような気がしてくる。米国製の優れた武器を持つ分だけ有利だとは思うが、実戦で厳しい状況に立った時、意外にもろさを露呈しそうな予感はする。平気で国民を裏切るかもしれない。    

 

ただ、どの国でも多少はそんな傾向があるというものだ。情報操作は日常茶飯事であり、勝ったものが正しいと思われてしまっていると思う。

 

 

 

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