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2018年6月24日

スターウォーズ 最後のジェダイ(2017)

Star_wars_the_last_jedi


- Lucasfilm,Dizney - 


帝国軍に追い詰められた反乱軍のパイロット達、ジェダイの生き残りのルークを探して修業を積みたいヒロイン、なにかのトラウマにつかれている様子のルーク、帝国軍の中で自分の立場に苦悩するカイロ・レン。それぞれの戦いを交錯させた物語。エピソード8に相当するらしい。DVDで鑑賞。

 

この作品は2018年の日本の興行収入でしばらく1位だったらしい。その記録は名探偵コナンに抜かれるだろうとの報道だったが、この作品が1位を占めていたことに驚いたくらいだ。際立つほど面白い作品とは思えない。過去のシリーズから生まれる期待はあるだろうが、この作品単独で評価したら、失敗作に近いレベルだと思う。   


盛り上がりの要素に欠けていることは間違いない。製作者たちはいろいろ考え、工夫を凝らしたのだろうが、どれだけ精緻に作ったとしても、盛り上がらなければ仕方ないと劇場主は考える。なにかの根本的問題があったはずだ。   


よく出来ていた点も多かった。敵の戦艦が爆発するシーンは、ただの爆発ではなく、複雑な爆発の連続によるリアルで迫力のあるシーンで、実に美しかった。艦船に残った司令官が敵に突撃したシーンは、なかなか鮮やかな表現で、これもよく出来ていたと思う。CG技術者たちの腕は相当なものだ。  


欠けていたと思えるものは、敵のキャラクターかも知れない。魅力的な敵が欲しい。性格が陰湿で、手ごわくしぶとく、誰もが嫌いになる存在。今回は敵の首領がそんな存在だったが、もっと低いレベルの実働部隊のほうが良い。首領は圧倒的な力を持って、味方がただ逃げ惑うだけの怖い役割で良い。現場のレベルでは性格の悪い連中がイジメにも似た悪行を繰り返し、観客の怒りを溜め込ませ、ラスト近くで一気に逆転させて快感を狙う、そんな展開が欲しい。   


ベニチオ・デル・トロが出演していたから、これはどうやら猛烈に濃いキャラクターが登場したかと思ったが、肩すかしの術を浴びたかのような妙に小さな役割で終了してしまった。 敵の艦船に侵入した作戦は、せっかくだから成功してほしかったが、結局なんだったのだろうか? 全体に、今回は味方が活躍して敵を倒すシーンが少なかった。あれでは満足することはできない。    


戦いで満足できないなら、ドラマ部門で満足するしかないが、今回のルーク君はイジイジとしているだけで、共感するのは難しそうな印象を受けた。共感しないなら、ドラマ部門で盛り上がることは期待できない。 多数の観客が来てくれたのは、あくまで過去の栄光の故だたったのだろうと思う。     


味方の側の、黒人の元兵士と東洋系の女のキャラクターもよく分からない。今後も活躍させる方針なんだろうか?かってのハン・ソロは憎まれながらも、最後は味方になってくれて結局は一番のヒーローになった。今回の二人は、ハン・ソロより真面目で、キャラクターとしての面白みには欠ける。ここはデル・トロ君が活躍でもしない限り、その方面の面白さは期待薄となる。


 

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