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2018年6月 3日

レジェンド・オブ・フォール(1994)

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- TriStar -

 

モンタナで牧場を経営する家族。子供達3人は第一次大戦や禁酒法の時代に、それぞれが対立したり、協力したりして生きていく・・・。DVDで鑑賞。近代の時代劇、米国開拓民の叙事詩といった作品だった。

 

主人公を演じていたのはブラッド・ピット。野性的な若者という個性だったはずだが、個人的にはミスキャストのようにも思えた。もっと本格的に野性味がある俳優のほうが良かったのではなかろうか。二枚目でなくても良いから、いかにもワイルドな風貌の俳優が欲しかった。

 

フォールというのは、家族の墓が作られた崖の上を意味しているように思う。要するに家族の伝説という意味あいだろう。 作品の背景として出て来る風景が素晴らしい。ロッキー山脈のどこかの山だろうが、その前に広がる草原とのコントラストが鮮やかで美しい。グーグルマップでモンタナ州を適当に見てみたら、やはり美しい山並みを見ることができる。映画の舞台として最高だった。

 

途中でクマが何度か登場する。どうやって撮影したのか分からないが、格闘するシーンもある。あのシーンは技術的に凄いと感じた。最近の「レヴェナント」ではCGを使ってクマを画像化していたが、この作品の当時は本物のクマを使うしかなかったはずだ。スタントマンといえども、怪我は覚悟しないといけないだろう。人に慣れたクマを使っても恐ろしい撮影になっていたのではないか? 

 

兄弟たちが互いに反目しあう流れは良かった。恋敵になる、仕事の関係で敵味方の陣営に分かれる、そんな事態はどこでもいつでもありうることだろう。経緯が自然だった。小説や映画で使われやすい設定で何度もみてきたものではあるが、それでも心を揺さぶられるものを感じた。日本でも、たとえば北海道の開拓民などなら、まったく同じ設定の話ができそうな気がする。

 

家族の物語は他人ごとではないし、絶妙な時代、舞台設定のせいかもしれない。実際にありそうな話だから、自分の御先祖様のことに思いをはせる人も多いのではないか? よくできた作品だった。 

劇場主の場合、自分たちの兄弟仲は良いほうだと思っていた。ところが職場の関係で皆がバラバラに暮らすと、親が病気をするときの世話、諸事の手配や資産管理などに関して、まったく意見が合致しない場合も出てきた。   

ある日、劇場主が母親と貯めていた古銭が、断りもなく兄によって処分されていた。さすがに腹が立った。資産に相当するものを勝手に処分するとは!しかも、その中には劇場主個人の物もあるのだ。さらに、兄の息子が古銭に興味ないか、あればあげるよと以前尋ねたことがあるから、劇場主の物だと認識することだってできたはずだ。    

おそらく、処分可能なものを焦って探すうちに忘れたのだろうと思うが、そんなトラブルはどこの家庭だって起こるものだろう。親の土地もかなり処分されてしまったが、こつこつ貯めた財産を、あまりに簡単に処分するのは、気分的に親への敬意を損なう行為のような気もする。こちらは相続を破棄しているから文句は言えないが、親はどう思うだろうかと、想いをはせてしまう。

 

 

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