映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主

  • 乙女座 AB型 どの占いでも最悪の運勢 内科クリニックやってます。

Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 素顔の西郷隆盛(2018) | トップページ | 日本軍兵士(2017) »

2018年5月28日

オンリー・ユー(1994)

Only_you

- TriStar -

 

マリサ・トメイ主演のラブストーリー。DVDで鑑賞。共演はロバート・ダウニー・Jr。今やマネーメイキングスターの彼だが、この当時は若手コメディアンのひとりに過ぎなかった。

 

ロマンティック・コメディだった。軽い調子の男が、なんとかヒロインと結ばれようと工夫する流れが面白かったし、舞台がイタリアの観光地だったので、美しい背景の中で展開する話には夢を感じられた。共演者はよく見る女優だが、他の作品では普通の母親役を演じていることが多い。この作品ではかなり大きな存在で、魅力のある良き女友達を演じていて好感を持った。

 

この作品の宣伝や批評を見た記憶がないので、たぶん大ヒットではなかったと思う。特徴に欠ける印象もある。爆笑できるタイプの作品でもない。夢がかなうかどうかという点に観客がワクワクできるという魅力にとって大事な点が、あっさり捨てられてもったいない気もした。

 

今でこそ大スターのロバート・ダウニーだが、この当時はスター候補に過ぎなかったはず。30歳前で、その後にどんなキャリアをつむことになるのか、本人も分かっていなかった時期だろう。ただのヤク中のマイナー俳優で終わっていた可能性もある。

 

この作品でも独特のとぼけた雰囲気が感じられるが、今の彼のキャラクターには、おそらくだが、彼がヤク注だったことが好都合に作用している。奇人変人を演じるには、ぶっ飛んだ個性が観客のイメージにも浮かんだほうが良い。本物のヤク注だった彼は、奇人ぶりも本物に写る。それが著効している。ジョニー・デップにも共通するものがある。彼の本当の演技力、魅力は分からない。この作品で特に彼のファンになる人がいたかどうかは疑問に感じた。でも確かな個性は感じる。それが大事なのかも知れない。 

 

日本のコメディアンたちの中にも、一定のキャリアを積んで、何かの魅力が培われて初めてメジャーなタレントになる人がいるが、ハリウッドでもそうなのかもしれない。この当時のロバート・ダウニーは、若すぎてトボケぶりが中途半端に感じられたのかもしれない。 

 

マリサ・トメイ嬢については、この作品で大勢の人がファンになってもおかしくないと思う。女性からどのように見られるのかは分からないけど、男性から見れば華奢な体形に、美しく笑顔が素敵なタレントで、恋愛もののヒロインにはうってつけのように感じる。その後も長いキャリアを維持しているし、助演女優賞をいろいろ取っている。

 

でも、常にヒロインを演じられたわけではなかった。魅力的だが大スターにはなれていない。あくまでまともな個性であるから、キャラクターが重要なハリウッドでは、高額の出演料を要求できるような存在にはなれなかったのかもしれない。個性が大事なんだろう。

 

« 素顔の西郷隆盛(2018) | トップページ | 日本軍兵士(2017) »