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2018年4月 7日

ブレードランナー2049(2017)

Blade_runner_2049

- SonyColumbia -

 

新型レプリカントである主人公。生殖に成功したらしい謎のレプリカントを探る任務が彼に下されるが、思いがけない事態が待っていた・・・DVDで鑑賞。

 

CG技術が素晴らしい新作だった。ヒロインのAI画像の表現が特に素晴らしい。演じていたアナ・デ・アルマス嬢の色っぽさと相まって、魅力的な愛人といった雰囲気に仕上がっていた。

 

前作も斬新な街並みの光景が印象深いが、この作品も広告表現がより立体的になり、表現が進化した様子が見事に描かれていた。技術の進歩が、そのまま画像の進歩につながり、絵もきれいだった。  

前作よりも戦いのシーンが少ない気はした。多くの時間は主人公が静かに捜査するだけで、緊迫感はあるものの、アクション映画のような興奮には至らないと感じる。 

 

おそらく、10分に一回くらい、敵と戦うシーンがあったほうが良かったのではないか? 前作ではいろんな敵が登場し、敵のそれぞれが個性的だったので飽きなかった。この新作では、そこの魅力が欠けている。

 

難題を次々クリアしていくように、難敵をなんとか倒すことは快感につながる。そこが魅力になっていたことを、製作者自身が理解していなかったのかもしれない。最大の魅力を破棄していたと言えるのではないか?

 

もちろん、ラストのほうでは激しい戦いがあり、相当にリアルな殺し合いとして描かれていたが、大事なのは定期的に戦いが繰り返されることではなかったかと劇場主は思う。観客の飽きを避けるためには、定時的に何かあって欲しい。その対策が不足していた。

 

主役を演じたライアン・ゴズリングは、現時点での最高の人気スターになっているが、あまりタフな印象を受けない。流行りの肉体派スターのほうが役柄に合っていたかも知れない。ハリソン・フォードが演じた前作の主人公は、敵のほうが腕力があるから当然なんだが、ひどいやられようだった。女レプリカントから首を絞められてヒーヒーいっていた。やっとこさ武器で敵を倒すには倒したが、ヘロヘロ状態になっていたのが結果的には良かった。今回は主人公もレプリカントなんで、クールに戦うという設定だったのかも知れないが、それで観客が感情移入できるはずがない。

 

したがって製作者は考えを変え、主人公は人間で、彼の恋人が問題の新型レプリカントなのか?と疑うような展開のほうが良かった。主人公は表情豊かに戦い、悩み、苦しむほうが良い。苦しい戦いをしのいで始めて観客からの拍手が得られるものである。その点が検討不足だったように劇場主は感じた。

 

 

 

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