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2018年3月23日

エイリアン・コヴェナント(2017)

Alian_covenant

- 20C.fox -

 

移住先を探す宇宙船は、謎の惑星からの通信をキャッチする。有望な移住先として、その惑星によったクルーだったが・・・

 

DVDで鑑賞。コヴェナントとは契約のことだそうだが、この場合は約束の地を連想させ、移住先としての新しい土地に向かうことを意味していたように思う。

 

もう、このシリーズを劇場で観ることはないだろうと考えた。第一作は素晴らしかった。気味の悪い造形美、薄暗く強大な空間で遭遇する恐ろしい敵にはビビりながらも、十分な満足感が得られた。この作品は、前回の戦いで人類を攻撃しようとしていた連中に、女性博士とアンドロイド君が戦いを挑む話が伏線になっていた。戦いに向けて出発した船は、その後どうなったのだろうか?その答えが今回明かされ、しかも今後はまた地球に危機が迫るだろうということが提示されている。

 

主役はアンドロイドを演じたマイケル・ファスベンダーであった。そのキャラクター、狙いに関しては多少の疑問を感じた。アンドロイドが同じ顔をしている必要はなく、違う性質と違う体を持っていたほうが分かりやすい。同じ顔が出てくると、後の流れには好都合だが、先が読めてしまうのも確か。この点は浅はかだったと思う。

 

人類側では女性クルーが大事な役割を果たしていたが、アンドロイド君のほうが立場が上だったようだ。他の役者たちも、もちろんエイリアンにやられても良いのだが、それなりに工夫して十分に戦い、一瞬の勝利を喜び、満足感を感じるように描いてほしかった。一方的ではいけない。

 

宇宙船内部の様子は無重力じゃないので、同様の作品「ライフ」には及ばなかったと思う。ドラマも戦いも第一級品とは言い難いレベルだったと思う。もう発想を変えて、宇宙船内では戦わないくらいに決めたほうが良くないかと思う。重力がないのは不自然で、少し興ざめしてしまう。

 

それに、本当に戦ってはいけないのかも知れない。戦いにならないくらいに敵が素早く、狡猾で、残忍なら良いのであって、姿をさらけ出さないようにしないと、恐怖の盛り上がりに関して損をしてしまうと思う。戦えなくて恐怖にあえぐほうが、このシリーズの魅力なのでは?

 

エイリアンの能力に関しては、随分と工夫をしてあった。胞子のような物が生き物に侵入してくるというのは最高に恐ろしい。でも、誕生した生物が星で暮らしていたアンドロイド君にも、少なくとも肉体的な攻撃くらいはやっていないとおかしい。元々のアンドロイド君だけを認識できる要素が、上手く解説されていただろうか?生物と心を交わす話は、少し無理があった。そのような点も、話がややレベルダウンしてしまう要因になっていたかもしれないと感じた。

 

シリーズはまだ続くのだろうか?今後スコットフィルムが関わろうとも、特に観たいとは思えなくなってしまった。既にシリーズは竜頭蛇尾になったと思える。

 

 

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