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2018年3月11日

ドランクモンキー 酔拳(1978)

Drunk_monkey

- 思遠影業 -

 

2月27日、衛星放送で鑑賞。久しぶりに観たが、それなりの面白さは感じられ、今でも新鮮な魅力があるかもしれないと思った。懐かしい作品。

意外に真面目な部分もあって、それが魅力になっていると思う。苦しいトレーニング風景は、師弟愛や努力への肯定的な描き方がなされており、ただのおふざけ映画になっていない点で優れている。コメディばかりでは、観客の記憶には残りにくいだろう。    

主人公のキャラクターが良かった。三枚目なんだが、アクションが素晴らしいので、戦いのシーンではかなり見とれてしまう。今日のカンフースターほど動きは早くないように見えるし、お遊戯のように相手との息の合った拳闘を繰り返すから、慣れないとバカバカしくなるが、繰り返し見ているとバカバカしさも面白く感じて来る。    

ブルース・リーや千葉真一などの存在も大きかったかもしれない。彼らの大真面目なキャラクターがあってこそ、趣向を変えた笑いの要素が生きて来る。先行したスター達のイメージを利用して、カンフー映画の領域を広げ、新しい分野を開拓したイノベーションに脱帽する。日本からも同じような路線でスターになる俳優がいても不思議ではなかったと思うが、笑えるアクションスターはあんまり記憶にない。イノベーションに失敗してしまったのだろうか?     

ジャッキー・チェンの名前を知ったのは、酔拳が作られた直後だったろうか、まだ日本では有名でなかった頃、映画雑誌に紹介されて、新しい人気俳優が出たらしい名前だけ記憶した。当時は「成龍」という名前で紹介されていたが、数年するとジャッキー・チェンという言い方を知らない人のほうが少なくなるほど、一気に有名になった。    

この作品は劇場では鑑賞できず、その後にテレビかビデオで観たはず。若々しい主人公が暴れる点で格好良いし、コミカルな面でも充分に万人受けするレベルに達していた。サモ・ハン・キンポーやミスター・ブーシリーズの兄弟など、たくさんのスターが生まれたが、ジャッキー・チェンは図抜けて成功を収めた。世界に挑戦した点で事業センス、営業センスがあったからに違いない。ブルース・リーの例があったから、ハリウッドへの進出はアジアのスターにとっては夢である。

真田広之もハリウッドで活躍中で、おそらく演技力の面ではずっと上だろうし、二枚目度でも問題にならないのだが、コミカルな面で売るには二枚目過ぎるから、ジャッキーほどの活躍は難しいと思う。クールな悪役だと、なかなか大スターにはなりにくい。

 

 

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