映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« ローガン(2017) | トップページ | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス(2017) »

2018年1月 1日

PK(2014)

Pk

 

- RAJKUMA HIRANI Films -

 

地球にやってきた宇宙人が、通信機器を奪われてしまう。放浪の最中、インド人女性と知り合った彼は、宗教の教団が彼の機器を持っていることに気づく・・・・DVDで鑑賞。

 

この作品のテーマは大きい。宗教を正面から扱っている。「かけ間違え」の表現が秀逸だった。誰のアイディアだろうか?劇場主の宗教観も、かなり偏ったものかもしれない。宗教活動を熱心にしている人たちは、どのように感じるだろうか?

 

主演はアーミル・カーンで、ヒロインはアヌーシュカ・シャルマ嬢。

シャルマ嬢はスタイルの良いモデル出身の女優さんで、30代だろうと思っていたら、この作品の公開当時は24歳くらいだったらしいので、うかつに外人の年齢を言うのはよろしくないと感じた。

 

アーミル・カーンの演技は、志村けんとよく似ていた。もしかすると参考にしたのかもしれない。チャップリンなどの伝統に基づき、芸人らしい表情や妙な走り方によって、頭のおかしい人物らしい行動を表現していた。

 

インド映画はミュージカルが突然始まる妙な伝統があるので、冒頭部分はかなりつまらない印象を受け、飛ばして鑑賞した。全体には長すぎて、おそらく編集を工夫して、焦点を絞って作ったら、世界的な興行成績はもっと上がったのではなかろうか?   

 

でも、十分に面白い作品だった。ただ、危険な作品でもある。宗教家たちにとってみれば、この作品は痛い所をついてくる嫌らしい内容で、できれば無視して過ごしたいだろう。インドのような国で、こんな内容の作品を発表する勇気に敬意を表さないといけない。

 

もしもだが、主人公が宇宙からやってきたか分からない筋書きだったら、どんな作品になったろうかと思った。冒頭部分の、通信機器を奪われるシーンがないとすると、おそらく観客は主人公は単に頭がおかしいと思うだろう。

 

最初はトンチンカンな言動をする主人公に呆れていると、徐々に真相が分かってくる。彼が実は気の毒な境遇にあり、真剣に考え、真実に近い考えを持つ存在であることを徐々に観客が悟るという流れにならないだろうか?あるいは、彼こそが神であったと最後に分かるストーリーもできなくはないだろう。

 

理解されるか賭けになり、大失敗につながりかねない危険な筋書きだが、作品のレベルとしては上がるかも知れない。

 

 

 

« ローガン(2017) | トップページ | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス(2017) »

無料ブログはココログ