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2018年1月 7日

太陽にかける橋/ペーパー・タイガー(1975)

Paper_tiger

 

- NBCuni -

 

第二次大戦の英雄が日本領事の子供の家庭教師として採用された。しかし、彼は子供とともに反政府グループに誘拐されてしまう・・・・12月3日、衛星放送で鑑賞。

 

主演はデビッド・ニーブン。当時の彼は65歳。相手役として三船敏郎が大使を演じていたが、アクションを演じるわけではなく、ただ素振りを一瞬やるだけの、あんまり活躍しない相手役だった。東洋のスターを使ったことに意味があり、特に三船独特の迫力を求めていたわけではないように感じた。

 

撮影の舞台となったのはシンガポールか香港かどこかで、特定の国ではなく東南アジアの架空の国を想定しているようだ。大臣が白人で、やたら外人が多い妙な国だった。カンフーアクションも少し出てくるし、一応はカーチェイスも少しあるのだが、迫力の点ではまったくいただけなかった。

 

演出の方法にもおおいに疑問を感じた。古いテレビドラマのような適当な演出だと感じる。十分に計算して、時間やタイミングを練った様子がなく、スタントマンや俳優たちの体力に任せて撮影されたのではないだろうか?そのかわり、俳優たちの動きは機敏だった。

 

良い話だった。戦争の英雄が実はそうではなく、嘘とホラ話に満ちた虚言癖の人物という設定が良い。そんな人物が必要に迫られて本物の勇気を出さざるを得ない・・・そんな物語はたくさん見てきた。この作品も、全体の流れは悪くないと思う。ちょっとした演出のセンスが、何か足りないような気はしたが・・・。  

 

太陽に・・・という邦題は、戦場にかける橋にひっかけ、東洋の日出る国に親近感を示す意味合いがあったのかもしれない。張り子のトラのままでも良くなかったろうか?

 

少年役はなかなか利発そうで、役柄にあったキャスティングをしていた。しかし、残念ながら演出がテレビタッチなので、「チャコちゃん、ケンちゃん」レベルの演技になっている印象。子供が自分の恐ろしい運命に恐れおののくような不安げな表情を見せたほうが、作品全体のイメージとしては良くなったと思う。ヒーローものとは違った味わいが望まれたはずだ。

 

 

 

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