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2018年1月16日

ウィラード(1971)

Willard

- Bing Crosby pro. -

 

気弱な青年ウィラードは父の会社を乗っ取られ、鬱屈した生活を送っていた。彼はネズミを飼うようになり、ネズミを使った復讐を始める・・・・

 

DVDで鑑賞。雑誌で紹介されたのを読んで興味を持ち、あらすじは知っていたのだが、今まで鑑賞してこなかった作品。TUTAYAの紹介コーナーに置いてなければ、たぶん観ることはなかったろう。古いタイプのSFサスペンス映画というところだろうか。

 

懐かしいアーネスト・ボーグナインが出演していた。いかにも役柄に合致したふてぶてしい悪役ぶりで、素晴らしい存在感を示していた。本人はちゃんと自分は仕事をしており、人生も楽しんでいるといった表情をしていて、悪意を前面に出した安直な悪役ぶりでなかったことが効果的だった。あんな人物は、実際にもそこらじゅうにいるからリアルだった。

 

この作品では、母親役や親切なおばさん役も悪役に相当していた。特に母親の役割は大事だったと思う。主人公を愛しているが、同時に依存してもいて、主人公にとっては重荷以外の何物でもない。細かいことで小言を言う姿は、素晴らしい悪役ぶりだった。ヒロイン役も懐かしい。ソンドラ・ロック嬢だ。

 

今の作品と比べると、CGの迫力がない分だけ訴えかけるほどの恐怖感は感じられない。ネズミが襲ってくるシーンは大事だと思うのだが、ぬいぐるみを投げつけているだけらしいのが分かってしまい、興ざめする。当時の客は、あれで満足していたのだろうか?さすがに幼稚な表現だと思うが・・・

 

おそらく70年代でも、手書きのグラフィック技術はあったはずだから、たくさんのネズミが黒い影になって人を襲うシーンは作れたはずだ。予算の関係かも知れないが、気味の悪さは絶対に必要な作品だから、もう少し頑張ってほしかった。

 

この作品は、企画としては非常にまとまっていると思う。ネズミが人を襲うアイディアは良かった。他の動物では大きすぎたり小さすぎたり、可愛らしすぎたりして妙になる。復讐に走る流れも分かりやすかったし、結末も予想される自然な流れだった。

 

 

 

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