映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« メッセージ(2016) | トップページ | PK(2014) »

2017年12月31日

ローガン(2017)

Logan

 

- 20C.Fox -

 

Xメンでの戦いで名をはせたローガンだったが、病魔に侵され死期が近づくのを感じている。そんな彼に、ある少女の護衛が依頼される。そこから始まるミュータントの生き残りのための戦いを描いた作品。DVDで鑑賞。

 

このシリーズも随分長く続いている。役者の世代も変わってきつつあるが、ローガン役のヒュー・ジャックマンだけは代役のない主役だった。そんな彼も、キャラクターと同様、そろそろ引退の時期を悟り、今回の企画に参画したのだろうか?彼こそが、ミスターXメンだったのに残念である。

 

ローガンの弱り方、衰えの表現が素晴らしかった。腕の皮膚には何か塗っていたのだろうか?シワが実にリアルだった。メイクも微妙に老年者独特の色を再現していたし、表情や動作もそれらしい演じ分けをこなしており、あまりわざとらしくならないように、よく考えてあったようだ。

 

Xメンは、映画になるまでは物語を知らなかった。シリーズ最初の作品はどうも二級のヒーロードラマのような独特の暗さ、怪しさが感じられ、バットマンやスーパーマンを一流ヒーローとすると、ゲテモノに近いような印象を受けた。その中で、芝居がかった演技で迫力満点の戦いぶりをするローガン君は、シリーズの人気を支える存在だったと思う。演技の基礎力が、他のキャラクターを演じた俳優と一段違って見えた。そして、彼が結構簡単にやられる点も良かった。圧倒的に勝つばかりでは、いよいよ子供だましの映画になるだろうが、よく負けるのでリアルな感じがした。絶妙な弱さだったと思う。

 

アクションシーンが全般に単調な気はした。ローガンの戦いぶりは、基本が殴り合いの切りあいであるから、普通の兵士を相手にする場合はどうしても単調になる。戦う人数や場所、敵の武器で変化を持たせないといけない。この作品ではいろいろな場所で撮影されていたようで、美しい林の中でのクライマックスは、ロケーションとしては素晴らしかった。でも、もう少し大掛かりなCGが使えたら、もっと盛り上がったかもしれない。

 

さて、これからのXメンシリーズはどうなるのだろうか?若い世代のXメンは独自の話で進行中だが、このローガンに代役があるのか分からない。あまりに役にはまりすぎ、他の役者が演じた場合にヒュー・ジャックマンと比較されて、はたして新たな魅力を出せるのか?より大柄でマッチョか、あるいはよりヒネた個性か、何かの際立った魅力がないと観客は満足してくれないだろう。

 

劇場主も衰えを感じている。先日、新しい靴を買おうと試着していたら、足がうまく入らずにひっくり返ってしまった。おなかがつかえたのと着ぶくれが重なってのことだったが、若い女性の店員がニヤニヤしながらも憐れみの言葉をかけてくれて、恥ずかしい思いをした。この調子だと、道で転ぶ日も近いだろう。患者さんには転ぶな転ぶなと言っているが、いざ自分が転んだら、さぞ情けないだろうと思う。そして悲しい顔をして諦めるのだろう。

 

 

 

« メッセージ(2016) | トップページ | PK(2014) »

無料ブログはココログ