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2017年12月27日

ポンペイ(2014)

Pompeii

 

- Summit, LionsGate

 

ローマに侵略されたケルト人の生き残りの青年が主人公。彼は剣闘士として育ち、ポンペイに連れていかれる。そこで富豪の娘と恋に落ちるが、ローマ軍と対立することになる・・・・

 

11月21日、衛星放送で鑑賞。ベスビオ火山の噴火、火砕流、噴石や津波の迫力をどう表現するかが、この作品のテーマだったのではないかと思う。ストーリーには特別な工夫を感じない。ロマンスの要素も、どうやら最初からたいして期待されていなかったと思う。あくまで火山と剣闘のスリルが作品の中心だったはずだ。

 

バイオハザード・シリーズのポール・アンダーソン監督の作品。CGに関しては非常に完成度が高く、迫力満点の映像だった。おそらくシリーズのCGスタッフがごっそり参加していたのではないか?手慣れた表現手腕を感じた。火山噴火のスペクタクルに関しては大合格だったと思う。津波が起こったとは知らなかったが、本当に発生した形跡があるそうだ。

 

剣闘のシーンについては、さすがに工夫のしようがなかったかも知れない。剣での戦いは、既に「ロード・オブ・ザ・リング」の頃に一定の完成段階に達している。血しぶきの表現などについては、今作品のほうが抑え気味で、やや迫力不足に感じた。したがって、剣劇アクションに関しては不合格。そしてラブシーンについては、まったく盛り上がりに欠けるものだった。

実際の火砕流はどんな形だったのだろうか?「ローマ人の物語」に紹介されていた文章だと、火山灰に困ったと報告した元老院議員が、やがて被災して亡くなったと報告されていたから、映画のように一気に町が壊滅したわけではなく、大量の火山灰、繰り返す火砕流で徐々に被災範囲が広まったのかもしれない。「これで終わるだろう。」と思って避難しなかった人達が、気づいたときにはやられていたという具合では?

 

この作品、本当に火山のCGを狙いにしていたのだろうか?制作の意図が、今一つ分からない。それだけで観客が満足できるだろうか?監督たちの表現の手腕に関して不安はなかったと思うが、作品の個性を際立たせる魅力、独自の何かが定まっていたのかどうか、よく理解できなかった。

 

主役の二人も良く知らない俳優。ヒロインは「世にも不幸な物語」の少女役らしいが、そういえば評判を聞かなくなっていた。ヒロインよりも、召使い役の女優のほうがずっと美人でセクシーだったように感じたが、どんな狙いでセクシー美女がキャスティングされたのか、よく分からなかった。

 

ポンペイには一度行ってみたいと思うが、当面は金も時間もないので無理だろう。同じ火砕流被害に遭った島原には毎年のように行っているが、外国まではそう簡単には行けない。島原の火砕流では酷い火山灰に悩まされたが、あんな現象が起ころうとは、最初は全く考えも及ばなかった。最初、噴煙が立ち昇ったと報道されても、フーン、たまにはそんなこともあろうね、くらいの軽い気持ちでいた。まさか大火砕流が発生しようとは!

 

今でさえそうなんだから、古代ローマ人は何も予想できなかったろう。熊本地震も意外な場所で起こり、想像を超える被害を受けた。阿蘇地域に限定して起こるだろう、熊本市は軽く揺れる程度では?と予想していたが、甘かった。人智の限界を感じる。次はどんな災害が起こるのか、怖いけれども予測できないからどうしようもない。

 

 

 

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