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2017年11月10日

シルバラード(1985)

Silverado

 

- Columbia

シルバラードを経てカリフォルニアを目指す兄弟。彼らと行動を共にする仲間たちが、街を牛耳る保安官、牧場主らと一戦交える物語。10月1日、衛星放送で鑑賞。たぶん二回目の鑑賞だろうと思う。部分的に観た記憶があった。

ケヴィン・コスナーが若者役で出演しており、時代を感じる。今は肥満体の彼も、この作品の当時は非常に細身で、動きも軽快だ。この頃は30歳で、すぐ後には大スターにのし上がるが、この頃はまだ一級の扱いではなかった。軽いお調子者として演じている。今でも主演映画があるから、実に息の長い俳優だと感心する。  

 

この作品のウリに相当するものは何だろうか?おそらく、最後近くの銃撃戦ではないかと思う。そこに至るまで、黒人農夫の惨殺、姉一家への暴力、誘拐、移住民への迫害など、様々な怒りの種がまかれ、ついにラストで決戦を迎えるという伝統的なスタイルになっている点は、ウリと言えるだろう。伝統を無視した作品も多いので、今の時代に観ると、かえって斬新に映る。 でも大ヒットした作品ではないらしい。 

 

主役のケヴィン・クラインやスコット・グレンは、西部劇の大スターとは言えないように思う。主役が二線級では、興行的には厳しい。結局、そこがネックだったのかも知れない。狙いを理解できない企画だと感じる。ガンマンたちの友情を中心に抒情的に描くのか、残虐な農場主一派への怒りを爆発させるスカッと路線を目指すのか、リアルか物語性か、何か明確で単純な流れがないと、観ている側の感情の盛り上がりが肩すかしのように、スルリと外されてしまう。それじゃあ、満足できない。 

移住者の奥さんにプラトニックな感情を持つ様子が描かれていたから、たぶん昔ながらの抒情性と、対決の緊迫感を再現したいという意図だったのではないかと思うが、復刻版のような作品形態は、時間が大きく離れないと受けない。  

 

黒人ガンマンが突然登場したような気がした。仲間にならざるを得ない事情があったはずだが、見逃してしまったか、テレビ用に削除されたのか、急に仲間になって保安官たちを攻撃したように見えた。ご都合主義で、ストーリーが展開したかのように感じる。テレビ映画なら良いが、映画では印象を悪くする登場の仕方だった。 

  

 

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