映画評

  • 当劇場は劇場主のための映画館です。訪問者を期待しておりません。内容の客観性、正確性は保障できません。でも、真摯な批評を目指します。

劇場主


Conflict of Interest

  • 特にありません。

おことわり

  • 当劇場は誹謗中傷を目的としておりません。もし権利を侵害されたと感じられた方は、申し訳ありませんが管理会社や公的機関に御相談ください。

« 大西部への道(1967) | トップページ | インターンシップ(2013) »

2017年10月 2日

クリミナル 2人の記憶を持つ男(2016)

Criminal

- Millennium、 Summit -

ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドットなど、多数のスターが共演したSFスパイ映画。DVDで鑑賞。棚の残り具合から判断するに、あまり人気のない作品のようだ。

脳科学の進展により、記憶を移植する技術が開発されたということがアイディアになっている。そうなったら、当然だが記憶が混在した人間が誕生するから、その人物は苦悩するだろうと予想される。その姿に、スパイもののストーリーを加味させようと考えたのだろうが、やや安易ではなかったか?

おそらく、他人の記憶が再生されるSFはもう珍しくないのだから、何かの画期的な話を追加するか、あるいは描き方が画期的である必要があった。ただの演技ではなく、CGなどを使った表現方法がカギだったはずだ。

主役がケヴィン・コスナーでは、少し歳が行き過ぎているのではないかと感じた。かっての人気俳優も、近年は主役としての価値を失いつつある。それに殴り合いで実際に勝てそうな年齢ではなくなっているはず。もう少し若い俳優ではどうだったろうか?

おそらく、この役には意外性が必要だったろうと思う。この作品のようにハンサムな主役俳優のイメージのある人間が凶暴性を示したり、逆でも良い。二面性が描かれて、観客が意外に感じるようにしないと、主人公に魅力を感じないだろう。問題は、それをどう劇的に表現するかだ。

ケヴィン・コスナーの演技は大変に上手かったが、演技くさい印象も受けた。名優が演技力で二面性を表すのではなく。もっと観客が驚くような、完全に異常者としか思えないほどの凶悪犯の雰囲気、冷徹そうな凄腕スパイの雰囲気が、普通でない演技によって描かれるべきだった。

たぶん、悪役専門の俳優が彼の役には望ましかった。主人公はもともと凶悪そうな顔をしていたほうが良い。サイコ的な、普通はあまり好まれないようなタイプの俳優でも良い。そんな彼が、急に正義派として活躍したら、そのほうが意外性を生むはず。

もしも非常に斬新で、凶暴そうな人物が主役を演じていたら、興行面では決め手になったのかも知れない。

 

« 大西部への道(1967) | トップページ | インターンシップ(2013) »

無料ブログはココログ