映画評

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2017年10月26日

君がくれたグッドライフ(2014)

Hin_und_weg

- Majestic Film.etc. -

恒例の自転車旅行に出かけたグループ。今回はベルギーを目指す。しかし、この旅には隠された目的があった・・・・

・・・ドイツ映画。多数の会社が製作に関わっていて、権利関係が正直わからない。中心はマジェスティック・フィルムという会社のようだ。DVDで鑑賞。この種の映画はDVDでないと観れない。以前だったら時間を調整して、職場から白い目で見られながら、こっそり名画座に潜入しないと観られなかった。DVD様々、TUTAYA様々である。

俳優達はドイツの有名なタレントらしいが、誰も見たことがない。演技は充分に上手かったし、演出も自然で、この種の作品に求められる技術は完全に満たしていたと思う。あまりに芸術表現にこだわり過ぎたり、安っぽくなったりする愚を犯していない。

仲間で旅をする物語の場合、普通は極端な個性の人間を集め、話を面白くしようとすると思う。この作品ではプレイボーイの人物、セックスレス夫婦が、その役目を果たしていた。もっと個性派を集める手もあったように思うが、やり過ぎると時間が長くなりすぎるし、適度なレベルだったかも知れない。

エピソード作りのために、互いに課題をこなすようにするルールも設けられていて、無理難題をこなすことで笑いが増える要素となっていた。これも成功していたと思う。ただ旅する物語では辛くなってしまう。自然な設定だった。

尊厳死と友情がテーマになった作品。尊厳死は日本ではまだ一般的ではないが、徐々に議論の方向性が変わっている印象もあり、今後は実行されることもありうると思う。難病、癌などを抱える人は、命を長らえることに意義が見いだしがたいこともある。ただ、勘違いによる早まった死を増やす可能性も高く、難しい。

劇中では何かの薬物を一本、注射していた。一本で苦しまずに永眠できる薬物とは何だろうか?KCLでは安らかにいくとは限らない。麻酔剤、筋弛緩剤でも、確実性に欠ける気がする。聞いていたのは、まず麻酔剤、麻薬、最後に毒物といった具合だったと思うのだが・・・・

いずれにせよ、家族に見ていてもらうのは、気が進まない。別室で待ってもらうのでは問題があるのだろうか?その場にいると、自分達が積極的に参加した、あるいは見殺しにしたという感覚を生むと思う。耐えきれずに泣き出すに違いない。外でじっと耐えていたという状況にしたほうが、あとあとの自責の念を軽くできないだろうか?

宗教観、死生観は人によっていろいろあると思うが、共通する部分も多いはず。劇中の友人達は大人しすぎた。本当にああやって友人を看取れるか、信じがたいと考える。家族や友人に死を見せるかどうかは宗教以前の問題で、おそらく見させない施設もあるのではないだろうか?

 

 

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