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2017年9月29日

大西部への道(1967)

The_way_west

- MGM -

カーク・ダグラス主演の西部劇。DVDで鑑賞。西部を目指して旅する集団の物語。3人のヒーローが登場し、それぞれが個性豊かに、各々の役割を持って演じていた。

主人公は結局死んでしまう。しかも、わりとあっさりした死に方だった。大活躍するとは言えない活躍ぶりで、ヒーロー的に描かれていない。そこが狙いだったのかも知れない。ただ活躍するだけの底の浅いヒーローでは、話が軽くなってしまう傾向があるから。

リチャード・ウィドマークは、劇場主の感覚では悪役のほうが向いているように思う。この作品なら、主人公のほうを演じると良かったかも知れない。ヒネた役を好むカーク・ダグラスが、役を取ったのだろうか?

ロバート・ミッチャムはタフネスと、病気による弱さが混在した人物を演じていた。こちらは彼のキャラクターに合致していたように思えた。本当のヒーローのように、アクション面で活躍していたのは彼だった。その彼も、過去の経緯のせいで暗い部分がある。奥の深さを狙ったキャラクターのようだ。

サリー・フィールドが目立つキャラクターを演じていた。この作品でデビューしたそうだが、お色気や幼さ、たくましさなどが混在した娘を上手く演じていて感心した。良い人物とは言えないのだが、共感してしまう。よく彼女のような魅力的なタレントを探してきたものだ。

各々のキャラクターが、かなり問題を抱えており、リアルで複雑な話になっていた。よく考えられた物語。原作が、深く考えて作られていたのだろう。ただ、鑑賞を終えた後に、奥の深い感動が残ったかと言えば、そうでもなかった。主人公が死ぬタイミングはもっと後のほうが良いし、死に方も皆の犠牲になってといった、味わいに通じるものが欲しい。盛り上げ方に、何か問題があったと思う。

クライマックスと言えるのは、断崖絶壁を降りるシーン。実際に映画のような道具をその場で作ったりしたのだろうか?装置を作るには数日かかりそうな気がする。遠回りすれば、危険度は段違いに下がる。物語用の設定ではなかったのか?大河が作った巨大な断崖は、米国の場合は少なくはないと思う。でも崖に出会う度に装置を作るのでは、日数を短縮することにならないのでは?

カーク・ダグラス演じた男のキャラクターは、ずるいし、嘘つきでもあり、完全無欠にはほど遠い。でも目的のために手段を選ばないから、行動力、指導力があるとも言える。無茶な旅を企画する人間は、こんな個性でないと無理かも知れない。成長、発展を狙う時の指導者像であろうか。

逆に安定成長を狙うべき時期には、無茶なキャラクターは危険。さて日本の現首脳はどうだろうか?

 

 

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