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2017年8月30日

超高速!参勤交代リターンズ(2016)

Syochiku

- 松竹 -

前作で参内に成功した湯長谷藩だったが、復活した悪徳老中の手により、急遽国元に帰らないといけなくなる。既に藩は取りつぶし、城の明け渡しまで決まったようだ・・・・

・・・・前作は予想を裏切るヒットだったらしい。「まさかの続編!」という宣伝文句が、この作品にはついていた。そんなに凄い魅力があるシリーズなのか?しかし劇場主はあわてず騒がず、劇場で鑑賞しようなどとは考えなかった。ビデオで充分であろうと推測し、今回鑑賞するに至った次第。

まとまりのある作品だと思った。起承転結がはっきりし、ギャグはギャグ、アクションはアクション、友情や愛情などを上手く話に盛り込んで、最終的には時代劇にお約束の結末となるよう、まとめ方がしっかりしていた。

新しめの時代劇と考えると、この作品は若い観客に受け入れられた企画であるから、今後の時代劇の方向性を示す、ひとつの道筋と言えるかも知れない。少なくとも昭和の時代劇より新しい、優れた企画だったはずだ。

芸人のコントと同じ調子のギャグが盛り込まれていたので、その点が良かったのかも知れない。黒澤映画やドリフの時代のギャグでは、観客は興味を維持できない。時代考証を無視してでも、コントには新しさが必要なのだろう。

どこか分からないが、実際の城を舞台に戦闘シーンが展開されていた。かなり大きな城で数十万石の大名のものではないか?湯長谷藩の規模を考えて、適切な規模の城だったのか、少し疑問を覚えた。よくは知らないので、あれで正しい規模だったのかも知れない。

佐々木蔵之介を初めとする出演者達のキャラクターは、およそ前作と同じだった。続編を面白くするためには、新しいキャラクターが出てくることが望ましい。「パイレーツ・オブ・カリビアン」を参考にすれば、直ぐに理解できる。その点で、この作品は失敗していると思う。驚きの展開になる要素を、最初から破棄していた。

新規の人物が全く出なかったわけではない。柳生一族の分家が、敵の集団の一角を担っていた。なら、いっそのこと、中心になって活動して欲しいものだ。誰か大事な仲間を惨殺するくらいの、大きな活動が欲しい。農地は荒らしていたようだが、百姓を殺すシーンはなかったから、少し活躍の度合いが足りない。

しかし、そもそも参勤交代にまつわる物語だから、作れる内容に限界があったのかも知れない。架空の海賊達の話のように、海の怪物や死霊になった海賊などを登場させることはできない。あくまで普通の武士や忍者が登場するくらいが限界。だから、仕方なかったのかも。予算も違うし・・・・

さて、このシリーズは次が企画されるのだろうか?劇場主は難しいと予想するが・・・

 

 

 

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