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2017年8月 6日

さらば愛しき女よ(1975)

Ua

- U.A. -

ロバート・ミッチャム主演のハードボイルド映画。何度か映画化されていたそうで、リメイク作品。DVDの棚の中で特集してあったので鑑賞。

雰囲気は悪くない映画だった。今の映画のように気味の悪い殺しのシーンが繰り返されたり、カンフーアクションの応酬で観客を楽しませる趣向ではない。その点で古いと言えばそうなるが、落ち着いているといえばそうとも言える。いにしえのハードボイルド映画も、たまには悪くないと思う。

ただし普通の場合は、この作品は若い観客には受けないだろう。退屈するはずだ。子供にも同様。昔の作品を興味を持って観るという特殊な状況以外は、おおむね年代を選ぶ作品と思う。ディマジオの活躍を話題にしても、今の観客には分からない。カーアクションがないと、映画ではないと思っている連中だっているかも知れない。

主演のロバート・ミッチャムは、タフガイと情けない男を演じ分けられる俳優。「帰らざる河」などはタフガイ、「エル・ドラド」などは酔っ払い。いずれもサマになるから、役者として使うには便利だが、イメージとしては観客の混乱を生みやすい欠点にもなったはず。超一流のスターと言えないのは、そのへんに理由があるのかも知れない。

この作品では、眠たげで退屈そうな目をしたタフガイを演じていた。タフガイは、目を細めるものと決まっているようだ。ブルース・ウィリスだってそうだし。でも、一般人が真似るとおかしなことになる。眠いのか?と、怒られるだけだろう。

病院の医局でも微妙に目を細める連中がいた。医局でタフガイを気取ってどうするつもりかは知らないが、虚勢を張っていないと医者の世界でもなめられてしまうからだろうか?

どんな会社でも出世競争、名誉をかけての競争はある。競争においては、タフガイ同士の虚勢の張り合いと同じだろう。冷静さを失って目を見開くのは、タフでないことを意味し、最初から立場が悪くなる。それを経験的に怖れるから、目を細めるのだろうか?勝手な解釈だが・・・・

解釈はどうあれ、目を細めることを厭わない連中は多いので、その中で目を細めない人間は、標的にされやすくなる。医局内で目を細め合うより、病院全体の競争に勝とうよ、内部での競争に熱中するのは恥ずかしいよ・・・・といったクールな意見には、つばをかけられるのがオチだ。

タフガイは、今でも生き残っているのである。

 

 

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