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2017年7月13日

ビッグ・トレイル(1965)

The_hallelujah_train

- UN -

バート・ランカスター主演の痛快西部劇。 ランカスター率いる砦に、禁酒運動をする女性運動家が舞い込み、酒を求める住民、横取りを目指すインディアンなどが複雑にからむ騒動を描いている。DVDで鑑賞。

愉快で脳天気な作品だった。ハレルヤ・トレイルというのが原題らしい。と言っても、作品は神様を称える内容ではない。どちらかと言えば、神様なんぞ気にもしないような連中の話で、そこにハレルヤとタイトルをつけたことも、笑いのネタかも知れない。沼に沈んだ酒樽の行方については、ちょっと神がかったものがあったが、それも神聖なものではなく、お笑いだった。

銃を撃ち合っているのに、痛快な喜劇と言えるのか?また、インディアン達が騙されて酷い目に遭っているのに、それをゲラゲラ笑っていただろう当時の観客は、どんな精神構造だったのか、疑問点もある。ドタバタがおかしいと言えばそうだが、センスは今日と違っている・・・

主役のバート・ランカスターは、タフで思慮深い人物を演じることが多い。大作映画で、そんなヒーローを何度も演じていた。体格が良くて、線の太い印象が直ぐに伝わってくる。でも、この作品では、たぶん逆説的にだろう、彼のキャラクターが空回りするように設定されていた。そして、それが効果的だったようだ。

今の時代には、バート・ランカスターなど知らない若者も多かろうから、意外性を狙ったキャスティングも、もはや意味はなくなってしまった。もっとドジそうなコメディアンが主役を演じていたほうが、より長い時代に通用し、笑いを狙えたかも知れない。でも映画は基本、公開当時の売り上げが勝負だから、大スターが演じたほうが良かった。当時はビデオ化されることなど、思いもよらなかったに違いない。

本当に当時、禁酒運動があったのだろうか?禁酒法の成立よりずいぶん前の時代で、女性が単身で荒野を旅して運動するのは、あまり現実的じゃないような気もする。ある歴史書によれば、南北戦争以前から、宗教界を中心に全国的な組織はあったようだし、勇敢な女性活動家だっていたのかも知れない。

活動家を演じていた女優が、「酒とバラの日々」のヒロインとは・・・・そこは偶然じゃないはずだ。

広大な西部で、多量の酒を輸送していたのかと、少し疑問に思えた。酒類は各地で作られていたのではなかろうか?それともケンタッキー以外は特許の関係で作れなかったのか?デンバー周辺にも、たとえばメキシコ人達が飲んでいた蒸留酒ならありそうに思う。高級な酒だけは輸送したかも知れないが、それでも破損による損失が大きかろうから、そんなに輸送されなかったのでは?

 

 

 

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