映画評

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2017年6月 7日

GODZILLA ゴジラ(2014)

Godzilla

- Legendary, Warner,Toho -

昨年の紅白では、「シン・ゴジラ」が大々的に扱われていた。紅白歌合戦の性格を変えた企画だった。あんな企画が通ったのは、映画がそれだけ評判だったせいだろうが、あの企画に意味が本当にあったのかは疑問。ただの悪のりに近い印象も受けた。

劇場主は、その前のハリウッド製のゴジラも観ていなかった。宣伝だけは繰り返し見せられていたのだが、劇場に行こうとは思わなかった。「シン・ゴジラ」を鑑賞する前に、その参考資料として、この作品を鑑賞することを決意した次第である。DVDで鑑賞。

主役がアーロン・テイラー=ジョンソンだったとは、観るまで知らなかった。宣伝では渡辺謙がさかんに登場していたので、渡辺が主役かと思っていた。今、渡辺氏は不倫騒動で隠れているらしいのだが、この作品の頃はちゃんと公衆の前に登場し、役者をやっていた。

ゴジラのスケールを感じさせるCGが素晴らしい。日本のゴジラ映画とは、技術面が違う。加えて、怪獣達にやられて破壊されていくビルや戦闘機、船などの表現方法も非常に素晴らしく、あれを観るために鑑賞しても良いくらい、凄い技術を感じた。

それ以外は、感心するほどではなかった。ドラマの部分は、過去の怪獣映画とレベル的に違う印象がない。役者の問題か、演出の問題なのかは分からなかったが、おそらくドラマ部門は検討が十分になされておらず、役者達の力量に任せても良いといった安易な判断があったのでは?そんな気がした。

劇場主の個人的な意見を申しあげれば、主役に比重をもっと集め、主役を取り巻く家族、友人、同僚達が普通の生活を送り、人間くさい問題を抱えていることは、時間を割いて表現しておくべきだったと思う。わざとらしい誕生パーティー、とってつけたような抱擁ではなく、自然さを重視した日常的仕草で良いと思う。

それによって、主人公が命を賭ける意味が理解しやすくなる。さらに言えば、主人公には是非とも犠牲になって欲しかった。血まみれの泥まみれ、無残な肉片になって、哀れみを感じさせて欲しかった。現実の話じゃないんだから、生き残る必要などない。

渡辺謙がキャスティングされた意味も、あまり感じなかった。同僚の女性学者も同じ。母親役ジュリエット・ビノシュのキャスティングも意味不明。軍人たちにも、もっと個性が感じられたほうが良かったのでは?

おそらく、ハワイや日本など、各所に戦いの場所を移動させたのは賢い選択ではなかった。ロスだけ、あるいはロスとハワイだけで充分だったと思う。主人公はそこらに勤務していて、同僚達といっしょに戦う→同僚が次々と犠牲になる→復讐に燃えて怪獣を追ってロスへ→ロスで決戦。それが自然ではないか?

モノレールに乗って怪獣に襲われるといった話は、見せ場の映像を作るためのわざとらしい設定だった。軍人が部隊に入ったり出たり、作戦に参加したり離れたりは、普通なら無理な話だろう。ぜひとも仲間と行動を共にして、個性豊かな仲間が次々と殺されたほうが良かったと思う。

 

 

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