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2017年6月 4日

シング・ストリート 未来へのうた(2016)

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- Sing Street -

アイルランドの高校生が、美女の気を惹くためにバンドを結成。校長などに対する反感、自分の悩みを歌詞にして歌う・・・・

・・・・DVDで鑑賞。観た後に、すがすがしい気持ちになった。質の高い青春映画だと思う。監督のジョン・カーニー氏は自身もバンドをやっていたらしいので、おそらく自伝に近い半創作の物語ではないかと思う。

若々しい俳優達が出演していて、あまり過激な冒険はしないのだが、一種の学園ドラマのようなストーリーが展開し、懐かしいような気分を味わえた。当時の音楽も、雰囲気作りには効果的だった。いちおう、家族で楽しめる内容と思う。

気持ちが盛り上がってキスをした後に、マズイ発言をして「気分が台無しね。」と言われたりする、そんな不器用な様子が非常にリアルで、そこが魅力になっている。あれも、もしかすると実体験を使ったのかも知れない。

キス・・・・なんてことはない行為なんだが、劇場主はなかなか上手くできなかった。満足に女の子とキスできた記憶がない。ふざけたつもりで失敗して怒られたり、逃げられたり、ロクな思い出がない。おそらく、女性を傷つけないことにこだわり過ぎていた。そもそも、キスにこだわらないほうが良かったんだろうに・・・

作中の歌や演奏に関しては非常に上手いとは言い難く、本当のミュージカル映画とは比べるべくもないレベルだったのだが、妙に味のある曲が多かった。曲の質は、確かに重要な要素だったろう。観客が納得できる歌詞だと、「おお、こいつら結構よい曲を歌ってるな、意外だ。」という感情が生まれ、期待感が深まる。効果的だった。

出演していた俳優の多くは、役者のタマゴといったほうが正しいくらいの、素人に近い人達だったという。でも、それが良い味につながっていたように思った。本職の役者は、よほど計算して演じない限り、嘘くさい味につながる。魅力的な演技でも、所詮は芝居だと感じる瞬間がある。素人でも良い場合はある。

ただし、そんな設定が成功するのも、この作品に限った話で、同じ監督が似たような話ばかり、あるいは同じような作り方ばかりやったら、必ず失敗する。完成度の低い、荒削りの、若い頃の思い出に頼るような作品は、おそらく一人の監督では一回こっきりなのだろうと思う。

 

 

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