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2017年3月 6日

神様メール(2015)

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- 恨み -

ブリュッセルにお住まいの神様は、パソコンを使って人類をもて遊んで楽しんでいた。しかし、神の娘は反抗し、人類に自分達の寿命を教えてしまう・・・

・・・・秀逸なアイディアの作品だった。似たような神様の話は過去にも漫画などで見た記憶があるが、メールやパソコンが上手く使われたのは今回が初めてかも知れない。アイディアが作品の出来映えを決していた。

新しい聖書が出来るという展開も素晴らしい。ただ神様が酷い目にあうだけじゃなく、話に皮肉をこめたユーモアが生まれる効果があった。教会関係者が怒らないなら良い展開という条件がつくだろうが、作品が公開されたということは、たぶん許可されたんだろう。

ヒロインの女の子は、際だって可愛らしい気はしなかったが、意志の強そうな印象が、この役によく合致していた。

カトリーヌ・ドヌープも登場していたが、完全にコメディエンヌとしての役割で、もともと凄い美人女優だった彼女が演じると笑える。分かりやすいキャスティングだった。

神様のキャラクターが問題になる。あまりに情けない人物にすると、カトリック勢力からリアルな攻撃を受けてしまうだろう。この作品も、かなりマズイ表現は多かったように思う。よく許されたものだと感じた。神様はさておき、イエスを立派な存在として描いていたからだろうか?神はユダヤ教の中心で、キリスト教はあくまでイエス中心?そんなに簡単には分けられないだろうけど・・・・

確かに神は人類に対して、無慈悲な運命をもたらすことが少なくない。去年の熊本地震で揺れている時も、ここまで揺れないといけないのかな?といった、もて遊ばれた側の感覚を覚えた。揺れが終わるのを待つしかない立場は弱い。倒壊した家屋の下敷きになった方達が、特に罪人だったはずはない。ただ無慈悲に被災しただけだ。

神に慈悲を請いたい感情はある。そこは万人に共通するものだろう。この作品で神様が酷い目にあう姿で笑いを得ていたのは、その裏返しかも知れない。どうやら神は、洋の東西を問わず、実は相当恨まれているようだ。

 

 

 

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