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2017年1月27日

ヘイル、シーザー!(2016)

Universal_2

- 観客選び -

ハリウッドのスターが撮影中に誘拐された。対応するのは問題処理係の主人公。問題児の俳優達にも対応しつつ、解決を目指すが・・・・

・・・・DVDで鑑賞。コーエン兄弟の作品で、独特の皮肉めいた会話がおかしいが、今回は変質的な悪人が出てくるわけではなく、静かな喜劇に終始している。したがって、コーエン兄弟の作品と知っていなければ、たぶん観ることはなかったろうという印象。

有名スターが登場している。これもコーエン作品だったからだろう。でも彼らの特徴が凄く出ていたかと言えば、そうでもないように感じる。西部劇のスターがなまりで困るシーンは、日本人には分かりにくく、冗長な印象を受けた。どうも全体に、スピード感には欠ける印象。

今回の特徴は、宗教や主義に関して、堂々とギャグにしている点。共産主義については、実質的に崩壊してしまっているから構わないと思うが、宗教がらみの話題は、米国においては殺し合いに発展しかねない問題。特にイエスを人間と考えるかどうかといった話題は怖ろしい。そこをあえて扱う点が、逆に面白い。

タブーを扱う芸風。それはビートたけしを始め、日本の芸人達が好んで扱うスタイルだ。コーエン兄弟は、日本の漫才を参考にしているのかも知れない(まさか)。ただし、実際に映画の中でそれをやる場合は、本当に問題処理係が根回しをやらないといけないのではないか?

海兵スタイルでダンスを踊るシーンは、ジーン・ケリーの有名な映画を模倣したものだろう。そうなると、ジーン・ケリーに政治的な活動があったのか?と、普通は考えてしまう。遺族は何か文句を言ってこなかったのだろうか?

おなじく、水着のスターだったエスタ-・ウイリアムスの遺族は、ふしだらな女のイメージに対して、訴訟を起こしたりしなかったのだろうか?事前に法律家の仲立ちが、何かあったのかも知れない。

この作品は家族で楽しめる内容だろうと思う。殺し合いなどが出てこないという点ではそう。でも、子供は面白いと感じないはずだ。皮肉めいたセンスがないと、この作品は面白くない。大人専用だろう。しかも、爆笑を狙える映画ではないはず。観客をかなり選ぶ映画だろう。

主人公がジョシュ・ブローリンでなく、もう少し年齢が上の、うらぶれた肥満体の俳優なら、もっと哀愁が感じられて同情を得たかも知れない。喜劇専門のギャグマンのほうが良かったように思う。家族に愛想をつかされ、情けない仕事ばかりやっているが、仕事場ではタフで準備周到、熟練の腕で驚異的な問題解決能力を発揮する・・・でも外見はショボい、そんなキャラクターのほうが好まれるだろうに。

 

 

 

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